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急いで4人が向かった場所に走る
走りに走って、一つの路地裏の前で太宰さんが止まった


太「疲れてないかい?」

『全然大丈夫です』


被せ気味に返事をする私を見て頷き、路地裏に入っていく

突き当たりまで行き、左を見ると背中が血塗(ちまみ)れの潤くんとナオちゃんが倒れていた


『潤くん!
 ナオちゃん!』


慌てて駆け寄って、息があるか確認する
良かった、まだ息がある

視線を上げて前を見ると、依頼人の女性が髪を(まと)めていた
尻餅(しりもち)をついて、その先を見つめている

丁度その時、女性の向こうから「はーい、そこまで」と太宰さんの声が響いた
黒い外套(コート)を纏った人物と白虎の間に立って両手を横に広げて異能力を使って止めていた
途端、青緑に光って白虎が敦くんの姿に戻った


「貴方は探偵社の…!
 何故此処(なぜここ)に…!」


依頼人だった女性が、太宰さんを見て声を荒げた


太「美人さんの行動は気になっちゃうタチでね
  こっそり聞かせてもらった」


そう云う太宰さんの手には、携帯サイズの無線機
……つまり、盗聴器…?


真逆(まさか)!?」と服のポケットを漁る女性を放って、「ほらほら、起きなさいよ敦く〜ん」と敦くんの頭をペチペチと叩く


太「3人もおぶって帰るの厭だよ、私〜」

(いや)、潤くんとナオちゃんは私がおぶるので大丈夫ですけど』

太「女の子に無理はさせられないから〜」


「生きて帰すと思っているのか!」と太宰さんに銃を向ける女性を放って2人で話していると、外套を着た人物が「辞めろ、樋口」と此方を見た

うわぁ、彼奴(あいつ)芥川じゃん…
良く無事だったな、敦くん…


芥「お前では勝てぬ」


其れを聞いた樋口と呼ばれた元依頼人は「芥川先輩、でも…」と不満そうに呟く



3-3→←3 ヨコハマギャングスタアパラダヰス



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作者名:せな | 作成日時:2020年12月23日 19時

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