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結局、依頼人の女性について行くのは潤くん、ナオちゃん、敦くんの3人になった
私は事務所に残って仕事を片付ける

因みに、私の正面の席が敦くん、右側が国木田さん、斜め右が太宰さんの席
国木田さんが、準備をしている敦くんに「ポートマフィアの芥川には気をつけろ」と説明を始めた

幾らか脅しが入ってる気がするのは気の所為…?




***




太「うぉううぉう♪
  いぇぇい♪」


4人を見送って書類を片付け始めた時、太宰さんが歌い始めた


太「心中は〜1人では〜できない〜……お」

国「おい太宰、仕事は如何(どう)した」

太「天の啓示(けいじ)待ち」


そんな声が、衝立(ついたて)の向こうから聞こえる
まぁでも、太宰さんが仕事をしないのは何時(いつ)もの事だし、と気にせずに書類を片していた

10分くらい経った時、太宰さんが急に「Aちゃん」と声をかけてきた
首から耳机(ヘッドホン)を掛けた状態で


『如何したんですか、太宰さん』

太「一寸(ちょっと)出かけようか」


凄いニコニコしてる…


『え、厭ですよ
 国木田さんに怒られたくないです』

太「谷崎くんとナオミちゃんがピンチだ、と云っても?」


先刻(さっき)までのニコニコは何処(どこ)へ行ったのか、すっと真顔に()って抑揚(よくよう)をつけずに云う


『は?』


探偵社内の気温が少し下がった気がした


『なんですか、其れ』

太「其の(まま)だよ」


「如何する?」と試すように云ってくる
其りゃ勿論(もちろん)


『行きます』



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作者名:せな | 作成日時:2020年12月23日 19時

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