1 或る爆弾 ページ2
*
『
おはようございます
里見Aと申します
朝から騒がしくて申し訳ありません
私は今、人生最大の危機に
寝坊しました
えぇ、寝坊しました
昨日、遠くに住んでいた祖母の葬式に出席し、帰宅が明け方になっちゃったからしょうがないんだけど
入浴して直ぐに就寝したものの、起きたのは出社時間を5分も過ぎちゃってた
しかも、私が今住んでいる社員寮から探偵社までは徒歩20分掛かるからそれなりに遠い
『なんで潤くんもナオちゃんも起こしてくれなかったの…!』
猛ダッシュで社に向かうものの、運悪く信号は全て赤で引っかかり、着いた時には出社時間から35分も遅れてしまった
潤くんもナオちゃんも隣の部屋なんだから起こしてくれても良かったのに…!
エレベーターを待ってる暇はないので、一段飛ばしで階段を駆け登る
なんで探偵社4階にあるの…
『遅れてすみま……!?』
壊れそうな勢いでバンッ!とドアを開けたら、一斉に皆が
そのまま皆して固まる
ドアを開けた先はいつもとは少し違う光景が広がっていた
手前から、
・ドアから少し離れたところに立って、顔だけ此方に向けてる太宰さん
・社長室に向かう廊下にあるドアの影に隠れてる事務員さん達
・床に倒れている潤くん
・潤くんを上から抑えて、何かの
・新聞が縛ってある紐を肩からかけてる銀髪のアシメの見たことの無い少年
・机の下で何故か手を縛られて猿轡をされている状態で座ってるナオちゃん
え、何これどういう状況…?
*
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作者名:せな | 作成日時:2020年12月23日 19時