オンガクの魔法 ページ11
A「い、一体どういうことよゼン! 何の話なの!?」
私はたまらず叫んだ。
すると美風藍は心底驚いたような表情をした。
藍「え、君・・・。知り合いなの?」
どうやら美風藍は、ゼンが私の執事だと知らないらしい。
ゼン「ははは。もうそんなことはどうでもいいだろう。もう俺はお前の執事ではない。侵入していただけだ」
え・・・。
嘘・・・。だ・・・・。
私はあまりの事態に騒然と立ち尽くしてしまった。
ゼンは、幼いころから私によくしてくれた。
一番近くで助けていてくれた。
それなのに・・・。
信じたくなかった。
ゼン「お前の母はいろいろと複雑なのだ。国より、その子孫に残る感情を、すべて削除しろと命令されたのだ」
は・・・? 感情・・・? 私魔界にいたころは感情なんて知らなかったよ?
ゼン「だから貴様の兄は例外だ。奴は俺がすべてを排除しきる前に自分で新しい感情を見つけてしまった」
・・・?
ゼン「だからもう手遅れと思い、兄はこの手で殺した」
!?
なんだって!?
私の兄様を・・・・!!!
鬼の形相でつかみかかろうとしたところで美風藍に止められた。
ゼン「だが、死んでいなかった。むしろぴんぴん生きている。それもこの国で」
・・・。生きてる・・・・?だって・・・?
ゼン「ついでにそいつは過去の記憶を失っている。忘れて別の人間として生きている。だからもう殺すのはやめた。そうすればあいつにはもう、何もしなくても平気だからな」
・・・・そっか。もう兄様は安全なんだ・・・。
ゼン「だがしかし、お前がなぜかここにやってきた。お前が兄の忘れた記憶を戻そうとしている。それがどういうことか分かるか・・・?」
・・・っ!?
思い出しちゃったら兄様は狙われるの・・・?
ゼン「だからお前に心はいらない。心さえなければ兄も貴様も安全。だから、一十木と美風は排除の対象なのだ」
・・・。
私は心を知ってはいけない・・・?
ゼン「だが今お前が、心をあきらめるというなら問題ない。さっさと魔界に帰るなら」
っ!?
・・・兄様のためなら、私は帰るしかないの?
それに、音也と美風藍にも危険が及ぶ・・・。
私は心底悩んでいた。
それは、まだ私には、「ここにいたい」という感情があったからだ・・・。
藍「・・・。僕はどうなってもかまわない」
突然美風藍が口を開いた。
藍「君のために歌うよ、『Quiet days』----------」
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チョコロ☆(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張ってください!^ ^ (2015年5月17日 18時) (レス) id: 8b17e93090 (このIDを非表示/違反報告)
アンドゥワ - こ、こ、ここ、更新がんばってくださいぃぃぃぃ!!(≧Д≦) (2013年11月22日 17時) (レス) id: a184cc1cfc (このIDを非表示/違反報告)
紅魔 - この作品大好きです!更新頑張ってください! (2013年8月29日 17時) (レス) id: a191620b40 (このIDを非表示/違反報告)
みら(プロフ) - 由利亜さん» 更新とまってすみませんでした!これから頑張ります! (2013年7月22日 21時) (レス) id: 7de09708a4 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 翔ちゃんがイケメン過ぎて///////// (2013年7月22日 20時) (レス) id: 4fe220a505 (このIDを非表示/違反報告)
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