＊４１＊ ページ42
名前も知らない団員に引っ張られたA。
両腕を拘束され、無理やり動くが身動きが取れない。
『誰だ！？』
「Aさん…僕ですよ…」
『は…？知らないな、名前も名乗ったことがないやつの顔なんて覚えてないよ』
「…一緒に戦ってきたじゃないですか」
彼は名前を名乗ったが、Aにはやはり聞き覚えが無かった。
『聞いたことないなっ…なぜこんなこと…？』
「僕を、見て欲しいからです」
『っ…？』
拘束を強める男。
Aのことをじっと見つめ、怪しい笑みをこぼす。
男の笑みに寒気を感じる。
『意味が分からない。私は部屋に戻るんだっ…いろいろ忙しいんでな…離してくれ』
「嫌ですよ…もうご飯を済ませましたね？お風呂はこれからでしょうか？もう休むだけの貴女のどこが忙しいんです？」
日課を完全に把握されていた。
恐怖で身が強ばる。
『っ…』
「僕の部屋に来てください」
拘束を片方といて、腕を引っ張られる。
絶対動くまいとAも力を入れた。
助けを呼ぼうとしても、うまく声がでない。
『だ、だれか…っ』
きゅっと目を瞑った数秒後…。
「ねぇ、見苦しいよ」
「っ…！？」
男の手の力が急に弱まる。
目を開けるとそこには…。
『神威…！？』
神威が男の手を掴んでいた。
その手を折る勢いで曲げようとする。
「いっ…すみません団長…！」
「謝らなくていいよ」
容赦なく手をこれ以上曲がらない方向へと曲げる。
痛々しくてAは目を逸らした。
「うぅぁぁあ…！！！」
「最低だね、本当に。飢えてるのは分かるけど、無理矢理はよくないね」
にっこりと笑って男を見下ろした。
男は急いで逃げていく。
Aは安心して腰が抜ける。
『はぁぁ…』
「…もうちょっと気をつけたら？」
そう言ってさっさと去って行った。
まだ、機嫌は直らないようだ。
Aはペタリと床に座った。
そうすると誰かが駆け寄ってくる。
「おい嬢ちゃん、どうしたんだ？」
『阿伏兎…！いや、ちょっとな…』
阿伏兎に事情を話す。
呆れた顔で阿伏兎は話し始める。
「やっぱりそういう輩が出てきたか…部屋、移動するか？」
『いや、いいよ。戸締りは今よりも気にするようにする』
「そんなに把握されてるってことは部屋に何か仕掛けられてるかもな。注意しとけよ？」
『は、はぁ…怖いな…』
「襲ってきたやつはこっちで処罰を決める。今後気をつけるんだな」
Aは頷いて、部屋へ戻っていった。
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ゆう(プロフ) - 雪さん» ご報告ありがとうございます！直しておきました！ (2020年1月28日 22時) (
レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - ちなみに16話の最後から3番目の [ ○○は、よく母から紙を整えられていた]のところです>< (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 気になったんですけど、 紙じゃなく髪じゃないですか？ 勘違いだったらすいません。(16話) (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございますー！！妄想力しかないもので拙い文書ですが... (2019年11月29日 10時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - すごく面白い…どうやったらこんな面白い物が…とにかく！凄い面白かったです！！！ (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よっちゃん | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月21日 17時
