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Aside
部屋にこもっていた。
自分は春雨にのこりたいのかどうか。
最初は生きるため、それだけだった。
正直、今はどうかといわれるとわからなかった。
『春雨にのこる覚悟、ねぇ』
これからも慣れない戦いを続けていく恐怖はないわけではない。
だが、懸念する点は神威だ。
少し確信に近づけたものの、どうしたらいいのか。
母さん。
確かに彼はそう言った。
Aに母の姿を重ねているのだろうか。
神威にとって母とはどういう存在だったのか。
でもそれを考え込んでも本人ではないのだから、答えはでない。
『...私は、私なのに』
神威に自分を見てもらうことが大事だ。
誰かに似ていたとしても、その人ではないのだから。
Aという存在は、神威にとって何なのだろう。
ただの団員か、遊び相手か、はたまた兄弟か。
考えれば考えるほどわからなくなる。
自分のことに戻ろう。
これからどうしたいか、考えるんだ。
『あの星は、もう...』
帰りたい気持ちは確かにある。
だが、もうあそこにいても自分の守るべきものはない。
守るべきもの...。
皆、私より強い。むしろ今は守られてばかりだ。
やはり自分は春雨にいて、迷惑なのだろうか。
『んー…だめだ、寝よう…』
今日はもういい。星に行けるのかさえ分からない。
明日みんなに聞いてみよう。
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ゆう(プロフ) - 雪さん» ご報告ありがとうございます!直しておきました! (2020年1月28日 22時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - ちなみに16話の最後から3番目の [ ○○は、よく母から紙を整えられていた]のところです>< (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 気になったんですけど、 紙じゃなく髪じゃないですか? 勘違いだったらすいません。(16話) (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございますー!!妄想力しかないもので拙い文書ですが... (2019年11月29日 10時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - すごく面白い…どうやったらこんな面白い物が…とにかく!凄い面白かったです!!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっちゃん | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月21日 17時