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*23* ページ24

また次の戦闘任務が決まった。
前より手ごわいらしいが、Aも前より強くなっている。

今度こそは役に立てるように、と一応気合いは入っているようだった。


「あれ、戦闘任務は早起きだね」

『落ち着かないのさ、前より強いって』

「Aも楽しみ?」

『いや、むしろ逆...だった。でも今はやる気ならある。楽しみとは違うけどさ』


Aは長い髪をいつもよりキツく結った。
そして自分に気張れ、と頬を叩く。


「これから楽しみだよ、A」

『...うん』


任務先の星に着くや否や、第七師団は一斉に出ていく。
この任務を生きがいに生きてきたヤツらばかりで、楽しそうな団員も多かった。

前より手ごわい相手もなぎ倒していく神威。
まだまだ足りないという面持ちだった。

Aも闘えと夜兎の血が騒ぐのか、敵をたくさん倒していく。
だが、まだ少し動きのにぶさはあった。


『くっ...囲まれた』


敵はAの少しの弱さに入ってきた。
一人、二人で負けるなら、大人数で囲めと。


『少し増えただけさっ...このくらい...!』


Aは一気に襲いかかる敵をかわしながら、攻撃を少しずつ当てていく。

その時...


一人の敵が急に刃物を振り回し、Aの目を潰そうとしてきた。

シャキン...と何かが切れる音。

Aの視界は、真っ暗だった。

なぜなら...


「危ないなぁ…A。避けるのは得意じゃなかったの?」

『か、神威...!』


神威が目をおおって、助けてくれたからだ。
そして切れたものはAの前髪だけで済んだようだ。


「お前らの相手はAだけじゃないよ」


神威の助けから一気に戦闘が有利になった。
一通り敵を片付けた団員もこちらへと向かってくる。

また、ひとつの星を潰したのだ。


「ふぅ、今日も楽しかったねぇ。Aはだいぶ苦労したみたいだけど」

『...悪かったね。でも、ありがと』

「ん?何が?」

『神威が来なかったら、目が...』

「避けるのうまいAがこんなになるなんてね、俺もビックリしたよ」

『今日は攻撃の力が入りすぎた』


Aはまた次にいかそうと、真面目だった。
死体を見るのにも前より慣れたようだった。


「そういえばAの前髪、短くなったね」

『あぁ...中途半端な長さで少し邪魔だ』


Aの前髪はちょうど目にかかるくらいの長さだった。


「俺が切ってあげるよ」

『え、少し怖い...』

「じゃあ自分で切れる?」

『それは無理かも』

「じゃあ俺切るから、決まりね」

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ゆう(プロフ) - 雪さん» ご報告ありがとうございます!直しておきました! (2020年1月28日 22時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
- ちなみに16話の最後から3番目の [ ○○は、よく母から紙を整えられていた]のところです>< (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
- 気になったんですけど、 紙じゃなく髪じゃないですか? 勘違いだったらすいません。(16話) (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございますー!!妄想力しかないもので拙い文書ですが... (2019年11月29日 10時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - すごく面白い…どうやったらこんな面白い物が…とにかく!凄い面白かったです!!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よっちゃん | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月21日 17時

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