昨日の夜 ページ8
深夜、その言葉は突然部屋の中に響いた
「君って本当に面白くない人間だよね。なんというか普通だね」
太宰の何気ない一言で争いの火蓋が切られたのであった
「はぁ？誰が面白くないって？」
「君だよきーみっ！今日入った家政婦くん！」
「名前で言えよクソ野郎」
「自己紹介もしてないくせになに言ってんのさ！」
Aと太宰はお互いを睨んで口喧嘩をしていた
中原はどうしたって？
机に突っ伏して寝てるよ
熟睡だね
「俺の名前はAだよ！」
「苗字は？自己紹介する時に苗字すら言えないの？君の頭にはなにが詰まってんのさ！」
「苗字はありませんー！」
「あーそーですかっ！嫌なこと聞いて悪かったねっ！」
「なんだよお前！ちゃんと謝りやがって！実はいい奴なのかよ！クソ野郎って言ってごめんな！」
「いいよ！許すさ！だがら僕のことも許してよね」
「もちろんだよっ！」
なに喋ってんだこいつら、と思う人もいるだろう
いや、そう思う人しかいないであろう
太宰とAがこんな訳のわからない口喧嘩をしている理由はただ一つ
2人とも深夜テンションなのだ
実は自分がなにを話しているのかすらまともに把握できていない
「てかお前さ、さっき俺のこと普通のやつって言ったよな。」
「言ったよ？」
「面白くない人間って言ったよな」
「もちろん言ったさ」
「俺さ、お前よりは絶対面白い人間だと思うわ」
「は？」
「俺の方が絶対人間性あるし。中身が趣深いし」
「君の中身が趣深い？人間性がある？なにバカなこと言ってるんだい？貧民街で育った奴に人間性があってたまるか！」
「はぁ！？じゃあなんだよ！お前の方が中身が趣深いのか！？片目隠すように包帯なんか巻いちゃってっ！厨二病の中身が趣深い訳ないだろ！鏡見てから言えや！」
「君こそ自分の育った環境を改めて見てから言って欲しいものだね！そんな環境で育って人間性も中身もないくせに人間性があるとか言っちゃってんのいとわろしなんですけどー！」
「誰がとてもみっともないだって！？お前に言われる筋合いはねぇよっ！」
「なんでいとわろしの意味は知ってんのさ！」
「当たり前だろっ！一般常識だ！」
「君の常識を疑うね！」
2人は口喧嘩をしながらお互いの胸ぐらを掴み合い取っ組み合いを始めた
そして太宰がバランスを崩し床に垂れ込んだのをきっかけに床での激しい蹴り合いが始まったのだ
そして寝落ちした2人の上に椅子から落ちた中原が乗っかったという訳である
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万年ぼっち(プロフ) - 12番さん» 嬉しすぎます！！受験終わったらじゃんじゃか更新していきますね！ (3月4日 17時) (
レス) id: a04476b398 (このIDを非表示/違反報告)
12番 - 僕このお話大好きです！気長に更新待ってます(*^^*) (1月28日 23時) (レス) id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
万年ぼっち(プロフ) - lokilokiさん» 気に入っていただけてとても嬉しいです！削除の仕方まで丁寧に教えていただき助かります！ (12月29日 13時) (レス) id: a04476b398 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月25日 23時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年ぼっち | 作成日時：2023年12月25日 21時
