怪盗Fの台本 ページ14
『豪華客船"ファンタスティック号"内で開催される、秘密のオークションパーティーにて、"幸福のダイヤ"を盗みに参ります。
今宵、最高の怪盗ショーをお見せ致しましょう。
怪盗Fより』
これが、私の元に偶然届いた、ファンタスティックな手紙。それは、その大胆不敵さで世間を賑わす、"怪盗F"からの予告状だった。
今年から記者として働き始めた、新米記者『サクラ・ホワイトウェーブ』。それが、私の名前だ。
日夜スクープを追い続ける私にとって、その予告状は超特大のスクープだった。
この予告状に書いてある、"秘密のオークション"。そして、"怪盗F"。そのことについて記事にすれば、雑誌は飛ぶように売れ、私はたちまち人気記者に＿＿＿。
まだ見ぬ光景に夢を膨らませている私は、現在、オークション会場への搭乗ゲートを盗み見ながら、犯人探しに奔走している。
おっと、ゲートに何か動きがあったようだ。
私は、すぐさまカメラを構え、このオークションの重要人物＿＿＿オークショニア『ヒカル・トレジャーズ』に向かって、シャッターを切った。ヒカルの実家＿＿＿トレジャーズ家はとてつもない資産家で、ヒカル自身も相当なお金持ちだという。それが、このオークションを開催できた所以だろう。
ヒカルは、なにやら大急ぎで搭乗ゲートを降りていく。忘れ物？だろうか。
「急がないとな……」
次は、青髪の整備士『シルベ・アンノウン』の搭乗だ。凄腕の整備士として有名な彼女だが、その性格は非常にマイペース。眠たそうに欠伸をする彼女は、見たところ遅刻ギリギリのようだが、大丈夫なのだろうか。
「ふぁあ…………。眠……」
その次は、警官同伴？だろうか。具合の悪そうなサラリーマンだ。近くでサラリーマンを指差して笑っている、黒髪のマフィア＿＿＿たしか名前は、『シュウ・ラリヴァー』。『ラリヴァー組』というマフィアのボスだ。それにしても、なぜ彼がこんなところに？
「ははっ、オボロちゃん、やっさしー！」
そして、シュウに"オボロ"と呼ばれた、あの赤髪の警官は、『オボロ・ブルークラウド』。その界隈では著名な、カリスマ女性警官だ。シュウを長年追っているが、そのせいで、もはや友人のような関係にある＿＿＿と、何かの雑誌で読んだことがある気がする。
「当たり前ですよ！具合の悪そうな人がいたんですから！」
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紫鐘(プロフ) - 文字数確認の為、一度非公開で保存しました (2022年9月23日 3時) (
レス) id: 1589028db0 (このIDを非表示/違反報告)
YUI*p(プロフ) - 紫鐘さん» どうぞ〜！楽しみにしてます、頑張ってください！ (2022年9月23日 3時) (レス) id: 804b0d7da1 (このIDを非表示/違反報告)
紫鐘(プロフ) - 更新します (2022年9月23日 3時) (レス) id: 1589028db0 (このIDを非表示/違反報告)
YUI*p(プロフ) - 音朱(おとあ)さん» 読んでいただきありがとうございます〜！音朱さんの文章、楽しみにしてますね！ (2022年7月29日 17時) (レス) id: 804b0d7da1 (このIDを非表示/違反報告)
YUI*p(プロフ) - 凛導碧さん» 読んでいただき、ありがとうございます！拙い文章でしたが、喜んでいただけたなら良かったです…！！ (2022年7月29日 17時) (レス) id: 804b0d7da1 (このIDを非表示/違反報告)
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