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不安 ページ17

ーーおそ松sideーーー


俺は、カラ松にみぞおちを殴られて気絶した。


それからどれくらいの時間がたったのだろう。


目を覚ますと、気絶した時の部屋と同じところにいた。


何かの上に頭がのっかっている。


その何かは、チョロ松の膝だった。



おそ「うお!?」



さっきは寝ぼけて見えなかったが、

真上にチョロ松の顔があった。



チョロ「あ!起きた!?」



おそ「…おはよ…?」



チョロ松の目、少し赤い?


何かあったのか?


けど、気になるのはそんなことじゃない。



おそ「十四松とトド松は!?」



チョロ「…トド松が…っ…」


おそ「そっか…もう言わなくていいよ。
ごめんな。」



チョロ「おそ松兄さん起きたから次の部屋いくよー…」



そうチョロ松が言うと、弟達は次の命令がある部屋へと向かった。



チョロ「さ、僕達も行こうか。」



行く…?


逝く…!?



そう考えているうちに、

俺は自然とチョロ松の腕にしがみついていた。



チョロ「!?兄さん!?どうしたの!?」



おそ「なぁ…お前もあっちに行っちゃうのか…?

兄ちゃんより先に…遠いところへ行っちゃうのか…?

兄ちゃんなぁ…心配なんだよ…

このままだと、みんな行ってしまう気がしてさ…。

お前は…行かないよな…?」



気づくと、自分の口からそんな言葉がでていた。


多分、俺、怖いんだろうな…。


弟を失うのが。


すると、チョロ松は俺の手を握り返すように手を握った。



チョロ「おそ松兄さん…。

逝きたいって思う兄弟はいないよ。

けど、このゲームの場合、

大好きな兄弟を助けるためには、

代償っていうのが必要なんだよ。

命という大きな代償が。

僕は、出来れば逝きたくないよ?

けど、いつか僕には代償となる時がきっと来る。

その時は、迷わず逝くよ。

僕は、兄弟が大好きなんだ。

もちろん、おそ松兄さんも。

だから、そこで黙ってられる訳がないんだ。

けど、大丈夫。

僕が死んでも、僕は幽霊になって兄さん達のところへ戻るから。

そうすれば、いつまでも一緒に居られる。

ね?寂しくないでしょ?」



お前、いいこというな…



おそ「…そうだよな。

もうお兄ちゃん寂しくない!

次に行こうか!」



なんていったってそんなの嘘。


次に誰が消えてしまうのかを考えると、頭が痛くなるんだ。


けど、今は長男という仮面を使って、

偽りの笑顔を作るんだ。


…もう、本当嫌になっちゃうな…w







NEXT?ーーー一ー→

2つめの命令→←受け入れられない事実



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P子先生(プロフ) - ルイカさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年2月24日 22時) (レス) id: be24eeb8e5 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ - とても、面白いです!頑張って下さいね! (2017年2月24日 19時) (レス) id: eca7e0a3d6 (このIDを非表示/違反報告)
P子先生(プロフ) - 全松girlさん» 予想ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年2月19日 23時) (レス) id: be24eeb8e5 (このIDを非表示/違反報告)
全松girl(プロフ) - 涙腺崩壊しました。実行者は、神松か悪松だと思います。 (2017年2月19日 11時) (レス) id: 423ee50578 (このIDを非表示/違反報告)
P子先生 - 神すぎる程の破壊神。さん» ですよねぇぇぇぇぇ!!w私も迷いましたぁぁ!続編もよろしくお願いします! (2017年1月15日 15時) (レス) id: 4869e6b1f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P子先生 | 作成日時:2016年12月14日 18時

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