【おそ松さん】脱出ゲーム

最後の約束 ページ14

ーー十四松sideーーー


ガチャ



…！この音は…


扉の鍵が開く音！？


…でも、なんで…！？


あ…僕が…名前…言っちゃたんだ…


けど…そしたら…トド松は…！？



十四「もしもし、トド松！？

これ、どういう事！？

僕の扉の鍵が開いたんだけど！？」



トド『ごめん…』



ごめん…？何が…？



トド『兄さん、僕嘘ついた。

必ず出るって言ったけど、あれは嘘なの。

十四松兄さんが出られるように仕組んだんだ。』



十四「…………！？

トド松、どうしてだまってたの！？

僕が死んであげるのに！

トド松、死んじゃうんだよ！？

いいの！？」



トド『………兄さん。

世の中、ついていい嘘と、ついちゃいけない嘘があるんだよ。

僕の嘘は、ついていい嘘。

大好きな兄さんを守るためのいい嘘。』



十四「ちょっとまってよ…

話がついていけないよ…っ」



トド『僕、死ぬのは怖い。死にたくない。

けど、兄さんが死ぬのはもっと嫌。

僕はここで死んじゃうけど、その分兄さんに生きてほしいんだ。

だから、約束して。

じさつなんてしないで。

自分を責めないで。

僕の分も、生きて。』



十四「約束…。

…うん。僕、トド松の分まで生きる！

それで、天国にいるトド松に、僕の生きている姿を見てもらう！

だから、見ててねっ！」



僕の目から、尋常じゃないほどの涙が溢れた。



トド『…約束…だよ…っ！』



十四「さようなら…っ！トド松…！」



僕はそう言って鍵のあいた扉を開けた。






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