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アホなのは 17 ページ18

時間があるなら、と思い明日のための考察ノートをまとめたり、今までまとめた青道の記録を見返す




「A」


『お、白河?どーした?』

「まだ食堂閉めないの?」


お風呂上がりなのか髪の先が濡れていて、肩にかけたタオルは湿っている

普段は顔色をあまり変えないから、頬がすこし赤くなっているのは珍しい



『んー、鳴が帰ってこないんだよね』


「……谷崎送りに行ったんだろ」


『うん…それにしても遅いなって』


「やることヤってんだろ」


『ばっ……!!』



思わず振り返ると白河が面白そうに口端を動かした



「今、どんなこと考えた?w」

『な、なにも考えてないし!』


や、ヤ、ヤってるとか!
変態的なことなわけないでしょ!!
そうだよね!ウン!!



心の中で1人、納得してからもう1度白河をみた


「まだ、顔赤いぞ」

『言わなくていいっ!!』


「お前さ、そんな薄着でいて大丈夫なの?」


『大丈夫もなにも、なにを心配してるの?』


「………はぁ…」


深めのため息をついて、呆れたような顔で私をみる



「お前は女子だよな」

『うん?』

「で、俺は男」

『うん?』

なにが言いたい?


「ここは共同スペースだけど、ほとんどのやつは明日に向けて寝たから、誰も来ない」


『うん?』


私が頷くと白河が近付いてきて私をはさむようにして、後ろのテーブルに両手をついた


『…白河?』


「つまり、二人っきりだから」


ぐっ、と距離を縮めてくるから逃げようとしても逃げ道は無し


「なんでも出来るわけ、わかった?」


私と白河の顔の距離は10cm


『わ、わかったから…!』


よけて、という前に顔がもっと近くなる




距離は5cm




「わかってない、Aはなにもわかってない。」




2cm



お互いの吐息がわかる


「俺をみてよ、A」



1cm









0cm









『……な、にをして…』


「なにって、キスしたけど」


『こーいうのは好きな人にするものでしょ!?』



「伝わんなかったの?俺はAが好きだからキスしたんだけど」






『ぅえ!?』





思わず驚いて、変な声が出たけど顔の熱は上がっていく一方




「好きだよ、A」






優しく抱きしめられて「好きだよ」と言われる




『し、らかわ……わたし』


「………返事はいつでも、いいから」



私の頭を撫でてから離れると、ふわりと笑って食堂を出てった



『うそだぁ……』

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(プロフ) - 宙蘭さん» ありがとうございますぅぅ!!最初から読んでくれてる人がいるとは!更新頑張ります...! (2017年3月30日 9時) (レス) id: 75fa5ae568 (このIDを非表示/違反報告)
宙蘭(プロフ) - 最初から読みました!すっごい面白い…!続き、楽しみにしてます!更新頑張って下さい!もっと伸びろぉぉ~~! (2017年3月29日 23時) (レス) id: 1e4db32e5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年7月3日 20時

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