【ダイヤのA】アホなのは。

アホなのは 14 ページ15

「〜〜〜と、いうことで明日から青道との合宿に入る」


グラウンドいっぱいに、気合いに満ち溢れた返事をきいて、大きく頷いて監督は部室へと戻った




午後5時、今日はいつもより早めに自主練が開始された




さて、ご飯を作りにいこうか





「A」



『鳴？どーしたの？』



いつもは真っ先に投球場に向かう鳴が話しかけてきた



「監督に今日は休めって言われた」



不機嫌そうにむすっとした


久しぶりのこの感じ。




『部屋に戻っててよ、後でマッサージしにい、く…』




あ、今は私じゃなくて桜ちゃんが鳴のマッサージやってるのに……



「本当！？じゃ、絶対きてね！」


『え、あ、うん？……ちょ、ちょっと待って！私これからご飯作るんだった！

桜ちゃんに頼んで！』





思わず頷いたけど、ご飯作ることを言い訳に逃げようとした




「じゃ、作り終わるまで待ってる！」





…………逃げようとした、けど逃げれなかった。









いい匂いがする


今日のご飯は肉じゃがとその他


『我ながらいい出来だと思う！』


ちょっとくらい食べていいかな……味見味見！



つまようじをじゃがいもに指すとホロホロしてた←






突如、私の横から飛び出てきた何かが、私の肉じゃがを食べた




『あー！！私の肉じゃがぁ！』





「うっま！！あつ、うま！」


『ちょっと、鳴！私の肉じゃが食べないでよ！』



何か、は鳴だった



「いいじゃん！どーせ俺たちの口に入るんだし！」


『そーだけどさー！』




私が1番に食べようとしてたのに！と、怒ると鳴は肉じゃがをつまようじに刺して、私の方へ突き出した


「ん！」





『え、これっ、むっ！』



これっていいの？っていう前に口に入れられた肉じゃが。




『！…美味しい！！』



「でしょー！」



『私が作ったんだけど？』


「Aの飯はいつも美味しいじゃん！」







ほら、そーやって言う







『バカ鳴！』






「は！？いきなり何！？」









期待させないでよ、バカ鳴

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