バカなのは 36 ページ38
そうだ、樹にきこう。
『ね、なんでペットボトル飛んできたの?』
「え……っと、いいんですか?」
『………いーよ、大丈夫』
なにが大丈夫かわからないが
気になるものは気になる。
樹は妙に深刻そうな顔をして頷き
「Aさんと谷崎さんのことです。」
私と、桜ちゃん?
『私がブスだと…?』
「そういうことじゃないんです!」
必死に否定する樹、可愛い
「あの……その」
『うん、言って!!』
キッパリと頷いて言いきってやった
覚悟を決めたかのように樹も頷いた
「Aさんが仕事してないって……」
『ひゃっふぅ!?』
思わず声が出た
「ええっと…わかってるんですよ!?
Aさんはちゃんと仕事もしているし、選手の事きちんと見てくれてるの!!」
『樹ィ〜〜〜!!』
ひしっと抱きつこうとしたら、それで……と話を続けた
まだあるんかい。
「鳴さんがキレて、ペットボトル投げたらそこにAさんが帰って来て…」
『ペットボトルの真犯人は鳴だったのか!!』
「まぁ、Aさんを庇ってのことですしね?」
『うん…よかろう。』
かなり、上から目線
『でも、鳴が庇ってくれたのは嬉しかったかな!!』
それを聞いて樹はパッと明るい笑顔を見せると「やっぱり……!」と、嬉しそうにこちらを見た
『ん?』
「どうなんですか!?す、好きなんですか?」
『私、鳴のことは_________好きになれないかな!』
私は吹っ切れたように無理矢理頬を上げた
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作者名:結 | 作成日時:2016年5月5日 20時