【ダイヤのA】バカなのは。 (ページ22)

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バカなのは　21 ページ22

バスに揺られてもうどれくらいかはわかんない

途中で寝てしまいそうになるのを堪えて

やっと、あと1駅のところまできた

ぷしゅー

と機械音をたててドアが開いたら

目の前には『青道高校』と書かれていりプレートがあった

スタッとバスから降りて周りを見回す

『さーて、どーしよっか……』

本当の所、監督からは合宿のことしか聞いていなかった。

その辺りをぐるぐる見ていると後ろから「あの？」と控えめな声がかけられた

『あ……！』

人に会えた！

と、テンションが舞い上がり

思わず声を出してしまった

「どうしましたか……？」

なにこの子……

可愛い……ｯ！

『あ、私は稲城実業高校の野球部マネージャーの
多色Aです！片岡監督はいますか？』

すこし、驚いたような顔をして

「片岡監督ですか。案内しますね！」

すこし歩くと寮のような建物が見えてきた

「あ！」

なにかを思い出したかのように声をあげた

「監督、今グラウンドだ……！」

ごめんなさい！といってグラウンドに案内しようとするその姿に笑ってしまった

「むぅ……なんで笑うんですか！」

『だって…可愛くってw』

「えー？
私は青道のマネージャーやってる、2年の雨音零です！」

『同い年！』

「嘘！？」

じゃ、敬語なしで……と笑いあった