【ダイヤのA】バカなのは。 (ページ16)

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バカなのは　15 ページ16

そのまま転びそうになるのを必死にこられて右足を出した

『…………ｯ！』

ちらりと左足首をみると、紐のような硬いロープのようなものが巻き付いていた

去年は妨害なかったくせに……！

ぐんぐんスピードが落ちていく、後ろとの差が結構あったのに

今じゃもう、すぐにでも抜かされそうだ

カルロスと白河が頑張ってくれたのに！

サッカー部、バスケ部、バレー部、バド部、チア部

どんどん抜かされていく

そして吹奏楽部……

抜かされてたまるかと半分以上意地で足を動かす

「ごめんなさい＿＿＿の命令なんです先輩」

申し訳なさそうな声があり得ないほどクリアに聞こえた

誰……？誰のこと？

頭がぐわんぐわん

見えるもの全てがぐにゃりと曲がって見える

喉はカサカサになって息がしにくい

ヤバい、意識飛びそう

そんな私の意識を戻してくれたのが

「A！！」

鳴のこの一言だった