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7人での収録日、
今日も俺はニカの隣でマンガを読んでいる。






「·····はよ、」


「わぁ!ミツ!!」





眠たそうに楽屋入りしたミツに、
待ってましたと言わんばかりの勢いで
ガバッと抱きつくニカ。

いつもなら、そこから
ミツがウザがるまで
ほっぺをすりすりしたりして身体を離さないのに、






「·······え、ミツ?」




急に動きが止まるニカに
メンバー全員が振り向く。





・・・・・あ、






「····なんだよっ、」



照れて顔を真っ赤にするミツ。
いや、照れているからではない。
今日はいつも以上に顔が火照っている。
目もとろんとしていてとてつもない
色気を放っていた。






「・・・・朝からしたのっ!?」


「ちょっ、ばか!!」






大声を上げるニカに
恥ずかしそうにそれを阻止しようと暴れるミツ。
でも、結局はちっさくて意味なんかない。





「千賀っ!!見てみて!!!
ミツがめっちゃ色っぽいっ!!」




ズカズカと俺の前にミツを引きずり出して、
楽しそうにゲラゲラと笑うニカ。

確かに、めっちゃ色気放ってる。






「······やめろよっ、見んな!!」


「ふーん、夜だけじゃ
とどまらなかったんですか」


「千賀までっ······!!!」





可愛いから、いじりたくなる。
愛おしいから、いじめたくなる。

ちょっとだけ、いや、
すんごくガヤさんの気持ちが分かったよ。









「·····ふーん、相思相愛ねぇ」




今日も、ガヤさんは
横尾さんの隣で分厚い本を読んでいた。

そして、もちろんその視線の先には
ニカにからかわれて顔を赤らめるミツ。






「······っ、?」



あまりにも熱の帯びた視線に、
さすがにミツも気付いたらしく
二人の視線はふいに重なった。








“──────だよ”







「·····っ!!」





ガヤさんの唇が動くとともに、
さっきとは比べ物にならないほど
顔を真っ赤にさせるミツに
ニカも何があったのか戸惑っている。




なんて言ったんだ。
二人にしか分からない世界がむず痒い。









ガヤさんを見れば、
楽しそうに笑っていた。
内容も入っていないであろう本を見つめて。






【END】

作者より→←*



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作者名:くれあ | 作成日時:2018年8月2日 21時

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