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ガヤさんは、ギャップがすごい。
なんて言ったって、
愛しのミツの前で見せる顔が
とてつもないくらいにだらしがないから。








「なぁ千賀ー」


「ん?」


「見て、あれ」


「あー、いつものことじゃん」






隣のニカが目をやる方には、
今日も楽屋でメンバーが集まっているというのに
わかりやすいぐらいに
距離を離して座っている藤北の姿。
ミツは楽しそうに宮田とグルメ雑誌を読んでいて、
ガヤさんは横尾さんの隣で分厚い本を呼んでいる。








「・・・・千賀、ガヤの顔見て」







やっぱり。







気付いてるからね、俺ら。
本を読んでいるふりをしながら
こっそりミツの姿を追いかけてるの。

ミツが、ここ美味しそう!!って
無邪気に騒ぎ出す度に
ガヤさんは子供を見るかのように微笑む。

たまに横尾さんが話しかけると、
ん?ってクールっぽく答えてるけど、
口、めっちゃ緩んでるよ。





「・・・ガヤ、好きだね、ミツのこと」


「こういうのを溺愛って言うんだね」






家では普通にイチャイチャしてるんでしょ?
夜はたっぷり愛し合って、
朝も二人で楽屋入りしてくるじゃん。

メンバーだって二人の関係性知ってるんだから、
変に距離空けなくてもいいのに。
なんでみんなの前だと素直になれないんだろうね。









でも、それが藤北だってこと、
ちゃんと俺たち知ってるよ。









·









結成13年目の夜、
奇跡的に俺たちは全員とも夕方に仕事が終わった。







「ねぇっ、せっかく結成13年日の夜に
メンバー全員揃ってるんだしさ、
久々に7人で飲みに行こーよ!!」



楽屋で仕事が終わるなり、
大きな声をあげてはしゃぎ出す二階堂。

周りからもちらほらと“賛成”って声が聞こえてきて、
俺も適当に“いいじゃーん”って。




もちろん、仲間と飲むのが大好きなミツは
キラキラした瞳で嬉しそうに
行こうぜ行こうぜっ!!ってニカの横に駆け寄る。

でも、その後でガヤは
とても心配そうにミツを眺めていた。






眉毛を下げながらも、
それはそれは愛おしそうに大事そうに、
優しくて誰も見たことのないガヤの表情だった。

*→



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作者名:くれあ | 作成日時:2018年8月2日 21時

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