ordinary

veil ページ19

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side _ koki









てっきりA迎えに行ったと思ったんだけど、なんて言葉に無意識に動いていた体。うっちーがAと一緒じゃないのは俺がいたからに違いない








｢、あれ …｣



スマホで時間を確認しながら歩いていると、突然頭上からかけられた言葉に思わずびくっとする。






｢、はぁびっくりした 。｣


｢なにしてんのこーき｣








思ったよりへらっとしていて何事も無かったかのように俺を見るうっちーに安堵の息を吐く







｢うっちーこそ、何してんの｣



｢あ、 …のど、かわいたから｣





分かりやすく目を泳がせる姿にやっぱり申し訳ない事をしたな、って。







｢ちょっと話さない、？｣


｢いーよ｣









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｢なんか久々だね。こうやってちゃんと話すの｣


｢まあ前よりは減ったね、4人で集まるのも。2人で話すのも｣









｢いいよなあ、皇輝は …｣









突然小さく呟くから え？ と笑って見上げたうっちーの思ったより険しい表情に益々混乱する









｢なんでも出来ちゃうし、彼女もいてさあ！！！｣


｢その顔でよく言うよ。 入学式の時10人以上に告られてたじゃん｣







｢… 好きな人に好かれなきゃ意味ないよ。｣









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｢…… A、？｣









｢そ。いつもはぐらかされんの俺、｣









｢え、？ …Aも好きなんじゃないの？うっちーの事｣





付き合ってないといえど、お互い想いあってると思ってたから、めっちゃアピってんのにな〜、なんて切なそうに笑ううっちーに素朴な疑問をぶつけてみる。








｢皇輝、、マジで言ってる？｣


｢へ、？｣








2人揃って鈍感かよ〜〜！！！ と座っていたベンチから立ち上がってそう叫ぶ。 2人って、俺とAのこと？ って聞いたらさあね〜 と久々に見るうっちーのくしゃっと笑った顔。








なんか楽しそうだからまた今度聞けばいいや、 って立ち上がって昔と比べて俺より随分高くなったうっちーの大きな背中に飛びつく。









｢かえろかえろ〜｣


｢皇輝も一緒にゲームしようよ｣


｢勿論。今日は走り疲れたから勉強しない｣









今度勉強教えてね絶対。 って笑ってるけど正直あんまり変わんないんよ、









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