ordinary

Rêve ページ20

・









｢たっだいまぁ〜！！｣


｢はいはいおかえり〜 苦しいよ〜そうたくん｣








やっと帰ってきたと思ったら、私を見つけるなり犬のように飛びついてきて尋常じゃないくらいの強さで私を抱きしめる颯太








｢、皇輝とちゃんと話したよ｣


｢え、？｣







｢おれ、頑張る｣


｢ん、頑張れ｣


｢何を頑張んのってきいてよ！！｣









そう抱きしめながら体をぶんぶん左右に揺らすから、お望み通りの質問をしてあげると、にひひ〜 って歯を見せてから









・









・









｢…、Aと幸せになれるようにがんばる、｣









｢ 、、ん …？｣









驚いて、颯太の顔を見ると 今は顔見ちゃだめ、ってまた強く抱きしめられる







、







｢ああ！！ちょっと星輝ずるい！｣




｢画面見てないねえちゃんが悪いね〜｣







颯太にされるがままのうちにどんどん減っていく私のHPゲージに慌ててコントローラーを持ち直すけど 抵抗する間もなくゲームセットに








｢おれ圧勝｣


｢そろそろ呪う 。川崎星輝絶対許さない。｣



｢よっわA、｣


｢黒田地べたで寝させるよ？｣









皆と言い合いをしているうちに気づいたら後ろのソファに座って私たちの争いを笑いながら眺めていた颯太の横に行って








｢ねえ、さっきのなに？｣


｢さっきの？｣


｢しらばっくれるつもりか｣


｢あいす食ーべよ｣


｢あ、わたしも｣







今は答えてくれなそうだからちゃんと聞くのはまた今度にしよう









・

Désir→←veil

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す