ordinary

topiary ページ18

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｢ただいま〜、｣


｢誰来てんの？｣


｢なんか今日は色々いる｣








玄関に乱雑に置かれた靴を見てそう言う皇輝に、説明だるいから直接見て、とリビングに続く扉を開ける







｢うちむ！！！俺ひらつにやっと勝てた！！！｣



｢うちむ？はいないよ、どしたの｣






皆とゲームしてるはずの颯太の名前を呼んで楽しそうにする星輝に 、何言ってんの？と笑ってリビングを見渡すと確かに颯太の姿はない







｢ねえ、うちむねえちゃんと一緒じゃないんだけど！｣


｢入れ違いじゃない？すぐ帰ってくるよ｣


｢どうゆうこと？全然わかんない｣


｢急に俺外出てくる〜 って言うから｣







てっきりAのこと迎えに行ったのかと思ってたわ 、と不思議そうに頭を搔く黒田







｢…… ごめん俺のせいかも、｣


｢え、？｣






急に深刻そうな顔をして、ハンガーにかけてあった先程まで着ていた制服のブレザーをもう一度身につけたかと思えば、





｢さがしてくる、｣






颯爽と家を出ていってしまう皇輝







｢え、ちょっ …｣







私も一緒に行くべきだと察して、同じように上着を着直すと バッと、誰かに強く腕を掴まれる








｢2人にしてあげな、｣







珍しく真剣な目をした黒田に、思わず体の力が抜けて 静かに頷くことしか出来なかった









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