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10 優し過ぎるから。 ページ12

「俺は…俺は!…Aの事、必要ないなんて思ってねぇし!……死んだら、俺が悲しむんだよ!!」


翔は、鼻をすすりながら言う

……………泣いているの?

私の為に?




けどさ、


「…そんなの、最初だけなんだよ」


小さく呟く


困ったら私が助けるよ!

いつまでも絶対、味方だから!


そんなの、全部嘘

本当である訳が無い


「どうせ、翔も私を裏切るよ」


真っ直ぐ、翔を見て言う


「んな訳ねぇ!!俺は、Aの事死ねなんて思ってねぇし、何より「分かってる!!」…」


翔の声を遮って言う


「………そんな事、分かってる…でも、だからこそなんだよ」


翔が優し過ぎるから

私を守ってくれるから

誰にでも優し過ぎるから


「……嫌でも、私を裏切る事になるんだよ」








皆の事も、信じてしまうんだ

11 信じろよ。→←9 風に消される程の小さい声。


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あずきいろ

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西 - この方角に福があるはずです

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作者名:ユイカ | 作成日時:2014年4月12日 21時

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