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風「お前ら買いすぎだろ…」
聡「だってお腹すいてるし！ねえ、アキちゃん！」
ア「うん！屋台ってついつい買いすぎちゃうよね〜」
そこそこ早い時間から待ち合わせて居たからか、俺たちはまあまあよく見える場所を陣取ることが出来た。買ってきた飲み物やら食べ物を広げて、わいわいとこんな風に騒ぐのも悪くないと思った。
Aは、中島と楽しく過ごせているんだろうか。どうせ中島の前だから、遠慮して食いたい物も食ってないだろうと予想して買っておいた綿あめとりんご飴。市川には「どこまでAに甘いんだか」と呆れ笑いされて照れ臭くなった。
ア「Aの浴衣姿すっごく綺麗だったよ！みてみて」
はい、と差し出された市川のスマホにうつるのは、ブルーの浴衣を着て恥ずかしそうに笑うAの姿。去年より、格段に綺麗になったと思う。絶対に、口には出してやらないけど。
風「へえ、良いんじゃね」
聡「反応うすっ！」
風「俺が、綺麗だね、、なんて言ったら気持ち悪いだろ！そういうのは中島の得意分野だからいーの」
ア「確かに」
風「オイ、素直すぎな」
ぎゃーぎゃーといつものように３人で騒いでいたら、市川が遠くを見つめて驚いたような表情になる。
ア「あれ、王子…だよね…？」
中島？と市川の視線の先を追うと、確かに、浴衣姿の中島、と隣には何故かAではない女が居た。
たまたま知り合いに会っただけかも、としばらく２人を目で追ったけど、明らかに２人は花火大会の会場から離れて駅の方向へと進んで行って、次第に人混みに紛れてその姿は見えなくなった。
聡「あれ、Aちゃんじゃなかったよね…」
しばし、３人の間に流れる沈黙。花火大会が始まって１時間以上は経つだろうか。携帯を確認してみてもAから連絡は来ていなかった。
本当ならすぐに中島のとこへ駆け出して、問い詰めたかったけれどそれよりも今はAが先だ。
風「悪い、俺ちょっと行ってくるわ」
気付いたら、立ち上がって俺はどこにいるかもわからないAを探しに走り出していた。
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みゆ(プロフ) - ぷぅ∞さん» ぷぅさん初めまして！嬉しいお言葉ほんとにありがとうございます！これからも切なく甘くを目指して完結頑張るので応援おねがい致します！ (2019年5月3日 19時) (
レス) id: c270fe5c87 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ∞(プロフ) - 初めまして。いつも更新を楽しみにしています。風磨くんの切ない恋にきゅんきゅんしています。更新頑張ってください！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆ | 作成日時：2019年4月9日 22時
