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待ちに待った花火大会当日。この日のために買ったブルーの浴衣をお母さんに着付けしてもらって、アキちゃんに髪型をセットしてもらうべくアキちゃんのお家へ来た。
「A！可愛い！新しいの買ったんだね」
「うんっ、だって健人くんと２人だもん！アキちゃん可愛くしてね〜！！」
「任せなさい」
そう言ってアキちゃんは手際よく私の髪の毛をくるくるに巻いてセットしていく。
「アキちゃん達は結局３人で行くの？」
「うん、独り身組は仲良く３人で行くよ」
「独り身って、わたしだってそうだよ」
「王子といい感じの奴がよく言うわ！でもさ、Aは、本当にいいの？」
「何が？」
「あ、いや、菊池先輩と一緒じゃなくていいのかなーって。去年も一緒に行ってたじゃん？」
確かに、アキちゃんの言う通り去年はちょうど失恋して落ち込んでいた時期と花火大会が重なって、風磨が家まで迎えに来てくれて一緒に行ったな。アキちゃんは当時付き合っていた彼氏と行くと言っていたから誘うこともできなくて。
「去年はたまたま私が落ち込んでたから一緒に行ってくれただけだよ」
「…そっか」
なんだか腑に落ちない表情のアキちゃん。「どうしてそんなこと聞くの？」と聞いてみたら「なんでもないよ」とまたいつものアキちゃんに戻っていた。
「はい！できた、どう？」
アキちゃんにぽん！と肩を叩かれて鏡を覗いてみたら綺麗なアップスタイルがあっという間に出来上がっていた。
「すごい！アキちゃん本当天才！」
「まあね〜、王子もこれできっと落ちるはず！」
「嬉しいっ…ありがとう！」
それからアキちゃんも浴衣に着替えて自分の支度を終わらせて、私たちは花火大会の会場まで一緒に歩くことにした。高校生の時から大人っぽくて綺麗なアキちゃんは、大学生になって更に綺麗になったと思う。だって、すれ違う男の子はみーんなアキちゃんを目で追っている。
そして、それは、この人も…
聡「っ？！アキ、ちゃん…」
待ち合わせていた場所に一足はやく先についていたのであろう聡くんが、アキちゃんの姿を見て目をまん丸と開いた。
ア「聡くん浴衣だ、なんかいつもより大人っぽいねー」
「聡くん顔赤い〜」
聡「へっ？いや！なんか暑くて、走ってきたからかな？」
見え見えの嘘をつく聡くんが面白くて、ニヤニヤと笑っていたら「Aちゃん」と後ろから健人くんの声がして一気に背筋がピンと伸びる。
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みゆ(プロフ) - ぷぅ∞さん» ぷぅさん初めまして！嬉しいお言葉ほんとにありがとうございます！これからも切なく甘くを目指して完結頑張るので応援おねがい致します！ (2019年5月3日 19時) (
レス) id: c270fe5c87 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ∞(プロフ) - 初めまして。いつも更新を楽しみにしています。風磨くんの切ない恋にきゅんきゅんしています。更新頑張ってください！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆ | 作成日時：2019年4月9日 22時
