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「はあ、健人くんが足りない………」
少しでも会えたらと思って駆け込んだ閉店間際のMinette。しかし残念ながらそこに健人くんの姿は無く、店内にはいのちゃんと、初めて見る若い男の子がいるだけだった。
「もう少し早く来れば会えたのに〜健人、さっき帰ったとこだよ」
私がこのお店で健人くんと運命の出会いを果たしてから早１ヶ月が経つ。
はい、いつものね。ともう何も言わなくても、カフェオレが出てくるくらい私はすっかりこのお店の常連になっていた。店長のいのちゃんがへらりとしたら癒し系スマイルでいつものようにお出迎えしてくれる。いのちゃん、なんて呼べるようになったのもそれくらいここへ来ている証拠だ。
「早上がりとか聞いてないですよう…」
いつもならまだ健人くんが居る時間帯、今日はたまたま早上がりの日だったようでちょうどすれ違いになってしまったらしい。
「いいじゃん、俺に会いに来たってことで♡」
「まあ…そう、ですね…」
「そんなあからさまに嫌々感出されると傷付いちゃうよ俺」
だってだってだって！学校ではなかなか会えないし、会えたとしてもそんなにゆっくり話せないし、連絡し過ぎるのもしつこいって思われそうだからなかなかたくさん出来ないし…！！
今までのわたしなら、好きになったら押して押して押しまくっていたけれど今回ばかりは少し慎重になっていた。だって、絶対に失敗したくないもん。
「あの…伊野尾さん、」
「ん、ああごめんね。今新しいバイトの子の面接中だったのよ」
「えっ、そうだったんですか？そんな時にわたしごめんなさい！」
わたしといのちゃんがわいわい騒いでる間に挟まれて、不安そうな表情をする男の子。見たところ、すごく幼いし、高校生…に見えなくもない。
「いや、いーのいーの。どうせ採用だし」
「…！本当ですか！ありがとうございます！」
「こちらこそ、これからよろしくね。Aちゃん、この子、新しいバイトの松島くん！Aちゃんと同じ大学で、あっ、学年も同じだよ」
「えっ！そうなの？！初めまして、AAです！同い年だったんだぁ！」
「あ、初めまして！松島聡です！同じ学校の子だったんですね…！よろしくお願いします！」
「よろしくね〜！なんかここでバイトとか楽しそうで羨ましい〜、健人くんにも会えるし、いいなぁ」
はあ、とカウンター席にうなだれてぼやいていたら、次の瞬間、いのちゃんの口からとんでもない提案が飛び出した。
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みゆ(プロフ) - ぷぅ∞さん» ぷぅさん初めまして！嬉しいお言葉ほんとにありがとうございます！これからも切なく甘くを目指して完結頑張るので応援おねがい致します！ (2019年5月3日 19時) (
レス) id: c270fe5c87 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ∞(プロフ) - 初めまして。いつも更新を楽しみにしています。風磨くんの切ない恋にきゅんきゅんしています。更新頑張ってください！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆ | 作成日時：2019年4月9日 22時
