嘘とミルク

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「彼氏と別れた上に好きな人ができた？！？！？！」


「ちょっと！！アキちゃん！！声大きいよ！」




食堂で、高校からのお友達であるアキちゃんと一緒にお昼ご飯。

嬉しいことがあるとすぐに顔に出てしまう私の浮かれた様子に瞬時に気付いたアキちゃんに、いいことあった？と聞かれて土曜日の出来事を一からお話したところである。



「アイツは別れて正解、正解だけど！好きな人ってあまりにもちょっと展開早すぎない？」


「だって…出会っちゃったんだもん…」



健人くん。風磨とは同じ学年で、同じ学部の友達。カッコよくて、優しくて、本当に、漫画の世界に出てくる王子様みたいな人。


あの日から私の頭の中は健人くんでいっぱいだ。


あのカフェで健人くんに出会った後、家に着いてからライン聞けばよかったぁぁと後悔。

風磨に教えてと頼んだけれど、そういうのは直接本人へ、と断られてしまった。まあ、そりゃそうだよね。



「出会っちゃったんだもん、て。あんた本当大学生になっても相変わらずだね」



アキちゃんはサバサバしていて少し毒舌な女の子。

なんとなく、風磨と性格が似ているような気がしてそれが理由かはわからないけれど一緒に居るとすごく心地よい。

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