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「本当に本当にカッコいいんだって!もっと早く風磨が紹介してくれればよかったのに!」
「風磨、ってー、あー、アンタの幼なじみの?この大学でも有名みたいだよね」
「そうそう!アキちゃん会ったことあるでしょ!有名…ってそうなの?」
「うん、女子に人気だって。もうその風磨くんと付き合ったらいいのに」
「風磨昔からモテるからねー!でも風磨は大人で綺麗な女の人が好きだから、私の事なんてなんとも思ってないない!私もそうだし」
「どうだかねー。まあいいや、ところでその好きな人って言うのは?誰なの?」
「健人くんって言ってー、風磨と同じ2年生でー、」
「ちょ、待った。今、健人、って言った?」
「え?うん?言ったけど…あっ!アキちゃん!健人くん居た!!!!」
食堂の入口から入ってくる風磨と健人くんを見つけて、思わず立ち上がって「健人くーーーん!!!!」と名前を呼んだら、健人くんは一瞬、驚いた顔をしたけれどすぐに笑顔に戻って手を振ってくれた。
「ちょっとA!うるさいって!」
「だって、嬉しくて…」
アキちゃんに手を引っ張られて椅子に座らされると、なんだか周りの女の子からの鋭い視線を感じるような気がした。
「A、この大学の女子の大半を敵に回したよ今ので…ただでさえ菊池風磨と幼なじみで敵多い状態からのスタートなのに……」
「え?なんで?」
「中島健人って、顔は良いから女子からすごい人気だけど彼女は作らないし女子にも優しくないわけじゃないけどなんとなく近寄りがたいって有名らしーよ。」
「……それ、本当?」
「まあ、だから諦めたほうが、」
「彼女居ないって、本当?!?!?!」
だん!!と思わずテーブルを叩いてから立ち上がって向かいに座っていたアキちゃんの手を取って迫る。
だってだって、あんなにカッコいいのに、彼女いないなんて!!!!
「そこ?!?!」
「だって、それって、わたしにもチャンスがあるってことだよね?!」
「はあ、」
アキちゃん、教えてくれてありがとう、ってきゃっきゃっとはしゃいでいたら、「Aちゃん」って2日前にも聞いた好きな人の声。
「おはよ。隣、いいかな?」
アキちゃん、やっぱり私、多分健人くんにどんな噂があろうと、周りになんと言われようと、もう止められないくらい好きになっちゃったみたいです。
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みゆ(プロフ) - ぷぅ∞さん» ぷぅさん初めまして!嬉しいお言葉ほんとにありがとうございます!これからも切なく甘くを目指して完結頑張るので応援おねがい致します! (2019年5月3日 19時) (レス) id: c270fe5c87 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ∞(プロフ) - 初めまして。いつも更新を楽しみにしています。風磨くんの切ない恋にきゅんきゅんしています。更新頑張ってください! (2019年4月30日 18時) (レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆ | 作成日時:2019年4月9日 22時