ぐらぐらどんどん ページ27
※お話の中で、地震の描写があります。苦手な方、気分を害するかもしれない方は、次のお話の更新までしばらくお待ちください。申し訳ありません。
京本「A〜そろそろ行こっか？」
ひょこっと病室のドアから顔をのぞかせるたいちゃん。
「はーい。じゃ、ジェシーまた来るね〜！」
そう言って頭をなでると、嬉しそうに目を細める愛しい弟。楽しかった外泊がいいきっかけになったようで、早くお家に帰りたい！とニノ先生と潤先生を困らせているらしい(笑)
京本「今日の夕飯、カレーだってさ〜！高地が福神漬け買ってこいだって。帰りにスーパー寄ってこっか。」
「わーい！ジェシーのご飯見てたらお腹すいちゃったから、早く帰ろ〜！」
お仕事終わりで私服姿のたいちゃんと、ナースステーションの横を通れば、聞こえてくる騒がしい声。
森本「あーー！ふたりで帰るの！？俺も一緒に帰りたい〜！」
京本「慎太郎は今から勤務でしょ？お先にカレーいただきまーす！」
きー！ずるい！って言いながらも、下まで用事あるからって一緒にエレベーターに乗る慎ちゃんは、かっこいいナース服で。いつみてもかっこいいなって思う。言わないけど。
森本「ん？ふたりならどうやって帰るの？電車？」
京本「いや、スーパー寄りたいからバスかな〜って。ね、A」
「うん！こーちのおつかい、福神漬け！」
森本「くっ…。福神漬けたっぷりカレー…早く食いてー！」
エレベーターの中でもうるさい慎ちゃんに、しー！ってたいちゃんとふたりで言ってたら、なんとなく感じた揺れ。
エレベーター特有の揺れじゃない、なんか変な感じ…。
不安になって後ろを振り返った途端。
ガタガタと音を立てて、立っていられないような揺れが私たちを襲った。
咄嗟に手すりをつかもうと伸ばした手は空を切り、そのままバランスを崩して手すりに頭を打ち付けた。
―A！！
倒れる前にたいちゃんが受け止めてくれて、ぎゅっとその腕にしがみつく。3人のスマホから響く異常な音も、いまだに続く大きな揺れも、ここがエレベーターの中だということも。すべてが恐怖となって襲い掛かってきて、いつのまにかそばにいた慎ちゃんにたいちゃんごと抱きしめられていた。
森本「とまった…か？」
京本「A、A！おねがい、顔上げて？打ったところ、たいちゃんに見せて？」
揺れは収まったのに、いまだに自分がぐらぐら揺れているような感覚。
気持ち悪い、怖い、痛い、こわい。
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みー(プロフ) - きなりさん» こちらこそありがとうございますm(_ _)mよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年10月30日 2時) (
レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございます＾＾お時間いただくと思いますが、気長にお待ちいただけたら嬉しいです！＾＾これからもよろしくお願いします！ (2021年10月29日 21時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも夜中に見てます！！リクエストしてなかったらごめんなさいm(_ _)m夢主ちゃんがてんかん出るお話をみてみたいですm(_ _)m (2021年10月28日 0時) (レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - nさん» 嬉しいコメントありがとうございます！随分前にいただいていたのに、お待たせしてしまって申し訳ありません…。またリクエストしてくださると嬉しいです！更新頑張ります＾＾ (2021年10月21日 23時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
n - エレベーターのリクエストをした者です。書いていただきありがとうございました。すごいいいお話で感動しました！お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2021年10月21日 1時) (レス) @page32 id: bbc023a104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年9月23日 22時
