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京本side
だいじょうぶ…なんて、腕の中にいるAに声をかけているけれど、実は俺もいまだに心臓バクバクで。
止まってしまったエレベーターを何とかしようとする慎太郎も同じだろう、非常ボタンを押す手がカタカタと震えている。
それでも今は…俺にしがみついて離れないお嬢さんの方。
頭の傷だけでも確認したくて少し強引だけどAの身体を起こすと、額の傷からツーっと流れる血液。抱きしめていた俺のTシャツにも赤い染みができていた。
「A〜目開けないでね、ちょっと痛いけどおでこ触るよ？」
声をかけながらハンカチで傷口を抑える。
A「やっ…いた、い！ひぃっ…ち、でてる…？」
「ん〜頭の傷はたくさん出ちゃうからね。心配しないで大丈夫。くらくらしたり、吐きそうだったりしてないね？」
ん、だいじょうぶ…って小さい声が聞こえて一安心だけど、まだまだここから出られないとなると、ちょっと怖いな。
森本「やっぱり地震の影響でエレベーター止まってるみたい。ここだけじゃないから、復旧にしばらくかかるって…。Aどう？出血ひどい？」
「ん〜額なのもあるんだと思うけど、ちょっと止まり悪いね…。」
代わるよって言ってくれた慎太郎に止血をお願いして、鞄からウェットティッシュを出してAの手や顔を拭く。
そして…鞄にいつも入れている救急セットを取り出して、大判のガーゼとテープでとりあえずの応急処置。持っててよかった…
閉鎖された空間、俺でもなんとなく息苦しさを感じて…。
壁に背を預けて、俺と慎太郎でAを挟んで座る。
慎ちゃん、たいちゃん…って不安な顔で少し震えるAの手を握ってやると、ひんやりと冷たい。
大丈夫、大丈夫。
そうやって慎太郎と一緒に、その手を温めた。
しばらくそうしていた時、不意にスマホの着信音が響いた。
森本「あ、俺のだ…」
そう言って慎太郎が取り出したのは医療用のスマホで。
そうか、それなら繋がるのか…。
森本「もしも…
ー慎太郎！？お前今どこいんの！？戻ってきてないって聞いたからさ…どっかで怪我してない？
電話口から聞こえる樹の大声に、思わず苦笑い。
A「じゅりくん、だぁ〜」
さっきまで震えてたAだけど、樹の声を聞いたら少し安心したみたい。
ーえ！？Aいんの？なに、どこいんの？怪我は？無事？
樹もテンパってるんだろう、さっきから慎太郎が喋ろうとしてるのに質問が溢れて止まらない…。
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みー(プロフ) - きなりさん» こちらこそありがとうございますm(_ _)mよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年10月30日 2時) (
レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございます＾＾お時間いただくと思いますが、気長にお待ちいただけたら嬉しいです！＾＾これからもよろしくお願いします！ (2021年10月29日 21時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも夜中に見てます！！リクエストしてなかったらごめんなさいm(_ _)m夢主ちゃんがてんかん出るお話をみてみたいですm(_ _)m (2021年10月28日 0時) (レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - nさん» 嬉しいコメントありがとうございます！随分前にいただいていたのに、お待たせしてしまって申し訳ありません…。またリクエストしてくださると嬉しいです！更新頑張ります＾＾ (2021年10月21日 23時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
n - エレベーターのリクエストをした者です。書いていただきありがとうございました。すごいいいお話で感動しました！お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2021年10月21日 1時) (レス) @page32 id: bbc023a104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年9月23日 22時
