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ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ
ﾎﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
…ｼｭｰ…ｼｭｰ
くるしい
これ、いらない
頑張って手を動かしたら今度は耳もとでｼｭｰｼｭｰ。
も…うるさいな
ぐーっとベッドに沈みこんでいる身体をよいしょって動かして横向きに…
なった途端ブチブチって胸元からコードが取れた。
ピンポン！ピンポン！ピンポン！
ー佐藤さん！？佐藤さーん！
びっくりするくらいの音と、バタバタ駆け寄ってくる看護師さんの声に、ようやく自分の置かれている状況を把握。
櫻井「お目覚めですか、お嬢さん…。お願いだから酸素もモニターも外さないでもらっていいですか？」
久しぶりの救命センターに、これまた久しぶりの櫻井先生。
櫻井「昨日おっきな発作出たの覚えてない？高地のクリニックから救急車乗ってきたんだよ。ちょっと胸の音聴かせてね…」
そのまま楽に呼吸してて〜
昨日…救急車…
クリニックで寝てて、あぁ…吸入器落としちゃって。
ん…？
「たいちゃんは！？ｯｹﾞﾎ！ｺﾞﾎｺﾞﾎｺﾞﾎ…」
櫻井「こら！さっきまで意識なかった人が大声出さないの！」
聴診器当ててる時にお喋りしない！って、ぷんぷん怒る先生も。
松島「Aちゃん、モクモクのお薬一緒に頑張ろうね〜」
笑顔でガシッと顔を固定してくる聡ちゃんも。
「ね…たいちゃんは…？」
倒れた時に助けてくれたはずの、彼について教えてくれなかった。
.
風磨side
ｼｭｰ…ｼｭｰ…
「A起きたみたいよ？ま、起きて早々やらかしてくれてるけどね？(笑)」
ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ
「そろそろあなたも起きませんか〜京本さーん？」
目の前のベッドに眠る、綺麗な顔。
昨日Aと一緒に搬送されてきて、同乗してきた樹から聞いた、医療人としてのカッコ良すぎる話。
まぁ、でも？
点滴引っこ抜いて、助けたAよりも大きな発作起こして、状態悪すぎて挿管されるのは流石にやりすぎ。
出勤前に顔見にきた樹がお見舞いした、強烈デコピンの跡をそっと撫でて俺もパチンとお見舞いした。
.
お昼過ぎに樹くんと慎ちゃんが来てくれた。
だいぶ安定してきたから、夕方一緒に帰っていいよって櫻井先生の言葉に喜ぶと、はしゃぐなって怒られたけど…。
迎えにくるからゆっくり寝てな？って優しい手に撫でられると、自然と瞼が閉じていった。
ーきょもは？まだ…？
ーもう少し安定してから抜管かな…
ーおーい、Aはもう元気そうよ？きょもも戻っておいで〜？
.
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
