31.気づいた事 ページ31
いきなりすぎて何が起こったのかさっぱり分からなかった。
ただ、目と鼻の先の距離にいる炭治郎さんと、唇には柔らかい感触。
あぁ、私、キスされたのね。
ドンッ
衝動的に、先輩をおしのけた。
竈「あ、おれ…ごめん…」
謝られた。
なんで…
『…んで…』
竈「…えっ?」
『なんで、キスしたんですか!?好きでもなんでもないくせに!謝るくらいなら、しないで!』
それだけ吐き捨てて、私は体育館へ戻って行った。
______________________________
________________
________
…
炭治郎side
やってしまった。
なんでいまそうしたかは分からないが、体が勝手に動いていた。
Aからは戸惑いと怒りにも似た匂いがした。
そして、謝るくらいならするなと言われてしまった。
思わせぶりだっただろうか。
でも、今ので完全に気づいてしまった。自分の気持ちに。
たかがバイトが同じってだけの錆兎の邪魔をしてみたり、自分も名前で呼んで欲しいって思ったり、時透くんと一緒に歩いていたことに嫉妬したり。
全部全部、そういう事だったんだ。
…俺は、Aのことを女性として意識していたんだ。
そう思うともう止まらない。
Aに対する好きが溢れてしまう。
竈「まさか、俺が恋してたなんてなー…」
そう呟いた時にはもう誰もいなかった。虚しく、外で活動している部活の声にかき消されていったのだった。
231人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霊夢たん! - 26話の時loveじゃなくてlikeって書いてましたよ! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 836bc9f2ad (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 久遠さん» コメントありがとうございます!ガラスの仮面…うちの母が読んでいるところを見たことしかないので内容は知りませんが、面白いと聞きます。同じような事があったんですか、知らなかったです^^; (2020年10月30日 7時) (レス) id: b4be605b57 (このIDを非表示/違反報告)
久遠 - ガラスの仮面ネタを入れるなんて,作者おそろしい子 (2020年10月30日 0時) (レス) id: 37f7e821a2 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - ルミナさん» ルミナさんコメントありがとうございます^^ そう言って頂けると更新のしがいがあります!ありがとうございます! (2020年10月29日 23時) (レス) id: 1b8c297c10 (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ - 50票目はいただきだあ!面白いです、頑張ってくださいね(何様やねん) (2020年10月29日 22時) (レス) id: 95f722ce93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんご飴 | 作成日時:2020年10月23日 14時