四話 オークションにて ページ7
私は叶さんと松前さんとアオギリのオークションに来ていた。
……マスク違和感あるなぁ
オークションで最初に出てきたのは元人気俳優だった。
叶「落ち目の俳優如きに何の価値がある」
松前「著名人には高価な値がつきやすいものですよ」
叶さんもオークション初めてなのかな？
私もよくわからない
オークションを進めていくと、隻眼の喰種が出てきた。
叶「これだ！習さまを元気づけるにはこれしかない！」
物扱いされてる…だけど、隻眼の喰種ってだけで習さまが元気になるとは思えない。
やっぱり金木研の存在があればいいんだけど…
そんなことを考えていると叶さんはがくりと膝を落としていた。
どうやら落札できなかったらしい。
まぁ、私は落札出来なくて安心した。
あの隻眼の子はきっと習さまに渡しても元気が出ないし殺されてしまいそうだと思う。
松前「…！アイラ！」
考え事をしていて飛んできたナイフに気づかなかったが、松前さんのおかげでとっさに赫子を出し、ナイフを弾いた。
そして私は膝から崩れ落ちた。
松前「無理をして赫子を出すな、アイラは隻眼でありながら赫子二つ持ちだからな」
アイラ「ごめんなさい松前さん」
習さまが金木研じゃないといけない理由がもう一つあり、習さまは私を食べようとしなかったのだ。
叶「松前。 先に行け。 私は用事が出来た。 たった今な」
そう言って叶さんは私の予想だとさっきのナイフの混乱で隻眼の子を捕まえに行ったのだろう。
アイラ「松前さん、私もたった今用事が出来たので先に行っててください」
私は頑張って叶さんを追いかけた。
松前「待て！」
そんな松前さんの心配を無視して行った。
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作者名：エメリア x他1人 | 作成日時：2018年7月11日 11時
