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九話 習さまとの約束 ページ12

リルムはカレンダーのところの前まで連れていってくれた。


私はカレンダーを見つけると、その近くに習さまがいた。


アイラ「習さま…」


月山「…!アイラではないか!目が覚めたんだね!」


アイラ「はい…御心配をお掛けして申し訳ありませんでした…」


私は頭を深く下げた。


月山「いいのさ…しかし、君もコクリアに入れられてとても災難だったろう…ゆっくりおやすみ」


アイラ「コクリア?コクリアって何ですか?後すみませんが今日は何日ですか?」


月山「?コクリアは簡単に言うと喰種の刑務所みたいなところだよ?今日は…」


私は月山さんから日にちを聞いて…私が気を失って一ヶ月以上が経っていることに気がついた。


アイラ「どうして一ヶ月以上経っているのですか?!」


私は習さまの肩を揺らしながら質問をしていた。


月山「……その質問は君がよく覚えているはずなのだがね…」


アイラ「理解不能です!松前さんや叶さんは今どこにいるのですか?!」


月山「……松前も叶も……僕を置いて死んでしまったよ…」


アイラ「えっ?ご冗談…ですよね?」


私は習さまを揺らすことを止めていた。


月山「……月山家ほとんど全員が…死んでしまったんだ…」


アイラ「そんな…そんな…」


私は膝から崩れ落ちて涙を流した。


やっぱり…夢は叶わないんだと絶望した。


月山「そこで…君に頼みがあるんだ」


習さまは泣いている私の手を優しく手に取った。


月山「松前の代わりに僕を守ってくれないかい?…これは頼みというより約束だがね!」


アイラ「……!はい!私、習さまを一生命をかけてお守りいたします…」


そう言うと、習さまはそのまま私の手の甲に唇を落とした。


私は、この約束を深く、深く…心に刻んだ。

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作者名:エメリア x他1人 | 作成日時:2018年7月11日 11時

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