天才転校生たちは知っている高校生編 part2 (ページ34)

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美門＆菜月　意味深な風邪ページ34

菜月side

ハックション！

「大丈夫？風邪？」

いきなりクシャミをした私に驚いた翼が私に聞いてくる。

「今日は絶好調のはずだけど・・・。」

どうしたんだろ？

誰かから移された？

「あった。解体するから見張ってて。」

翼は非常階段の入り口付近に紙袋に入れてあった爆弾の解除に取り掛かる。

ここってあまり人通りもないし、そう警戒しなくて大丈夫だよね！

私はスマホで今の状況を確認。

お、かなり進んでる。

今のを解除できたらあと2つじゃん。

ただ、残り時間はあと30分。

間に合うかな？

今のペースだったら余裕だけど。

「終わった。次に行こう。」

翼はそう言って迷いもなく屋内を出た。

意外と屋内の捜索って大変なんだよ。

人が集中しているし隠す場所が多くて見つけにくいし。

それを見越して翼を屋内にしてくれたのはムッチャありがたい。

最後の施設に来て、翼は思いっきり息を吸い込む。

だけどすぐに首を振った。

ここはハズレかぁ。

じゃあ忍達の担当場所にも行く？

その時、翼のスマホが鳴った。

相変わらずの君が代。

好きだよ、これ。

そう思ってると私のスマホも鳴った。

なに、この時間差。

私もスマホを取り出そうとすると翼に止められる。

「今の、若武からだった。残りの爆弾2つ共見つけたから来いって。」

はぁ？

なんで解体しないの。

もうすぐタイムリミットじゃん。

「若武,、何考えてるんだろ。」

「わからない。もしかしたら緊急事態かもしれない。」

だね、早く行こう！

「あ、マスク取ったら？」

翼は困った顔をする。

そりゃあファンに見つかる可能性も無くはないけどさ。

「今は時間も惜しいし。なるべく私が前を走って隠すから。」

翼はすぐに私の考えに賛成してくれる。

よし、スタートダッシュ！