天才転校生たちは知っている高校生編 part2 (ページ3)

今日:10 hit、昨日:4 hit、合計:47,776 hit

買い物の後の災難ページ3

アーヤside

「アーヤ、これどう？」

ナツは水色の水着を私に見せる。

「とっても似合ってるよ！」

センスが良すぎる。

私なんかまだ候補も決められてないんだから。

「ホント？じゃあこれにしちゃおうかなぁ。」

ナツはまた売り場の奥に行ってしまった。

さて、私はどうしようかな？

前着てたのと同じようなものはやめとこう。

だってスクール水着だったから。

とりあえず色は決めておいた方がいいのかな？

なるべく暖色系がいい。

ナツは水色とか青の寒色系が似合うけど多分私は違うから。

「アーヤ。私、さっきのにしちゃった！」

ナツが買い物袋を手に戻ってくる。

「え、ごめん。まだ全然決まってないんだ。」

「じゃあ私のおすすめを見ない？」

ナツのおすすめ？

「アーヤにピッタリだと思うよ。こっち！」

「わぁ・・・かわいい。」

ナツが連れてってくれたのはナツが買った水着が売っていたところ。

ナツの水着の色違いがあってね。

ナツのが水色に対してこっちはピンク色。

私の好みにピッタリなんだ。

「どう？」

「気に入ったよ。私、これにする。」

「良かったー、気に入らないかと思っちゃった。じゃあまだ時間があるし、そこのスタバに行こ！」

私はすぐにお会計を済ませてナツについていく。

ここのスタバは初めてだけど、安定の落ち着きがある。

これだからスタバは人気なんだよね、きっと。

そんなことを思いながらドリンクを注文するために列に並んだ。

私はレモネード、ナツはライムのジュース。

レモネードはナツにこれまたおすすめされたんだ。

初めて飲んだけど、爽やかで美味しい！

ナツっていろんなおすすめを知ってるよね。

尊敬する。

「あの・・・もしかして彩ちゃんと菜月ちゃんですか？」

急に後ろから声をかけられた。

振り向くと女子3人組が立っていた。

多分私達のファン。

バレたらまずい！

「えー？違いますよ？」

「ええ。よく間違えられますが。」

否定したんだけどなかなか引っ込んでくれない。

「絶対そうだよー！」

「うん！こんなに似てる人いないもん！」

「髪染めてるし！そんなことするのって有名人だけでしょ！」

どうする？

私が目で問いかける。

ナツは目で合図をする。

了解！

私とナツは何の予兆もなく、全速力で走り出した。