【文スト】自傷癖少女は取柄のない異能力者【太宰治】

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川が冷たい

…まあ当たり前だけど←


太宰「Aちゃん、良く聞くんだ。

私が言える立場ではないが、自傷はもうやめてくれ給え。

見てるこっちが辛いのだよ、

仲間なのに頼ったり信用してももらえないのが辛い

皆そう思ってる。

辛いのは君だけじゃないんだ

自傷をやめるのが無理なら、頼るだけでもしてくれ

……頼む」


真剣な顔でそう言ってきた

太宰さんが頼むなんて言うのは珍しい

でも…このまま断ったら、太宰さんは私をどうするのだろう

興味本位で太宰さんに聞いてみた


A『…それで、断ったら？』

太宰「このまま君を殺してしまうかもしれないね、そして私も死ぬ」


太宰さんが死ぬのはダメだ

ヨコハマが異能力で壊れる


…嵌められた？

私これ頼る、信頼するしか選択がないんだけど


そして太宰さんは、私の腕をもって裾を捲った

太宰「君のこの腕の傷は、君が思い悩み、耐えきれなくなりやったものだろう？

なにも君が全部思い悩み抱えることではないのに、自己解決し自傷行為に走る

私も探偵社も皆、それが許せないのだよ」


太宰さんは自傷したところをグッと握ってきた

・・・痛い

気が少し緩んでいたのか、顔が少し痛さで歪んだ


太宰「ほら、痛いんじゃないか

私たちもそれくらい心が痛いのだよ」


「だから、もうやめてくれ給え」と願う太宰さん

癖はそう簡単に治らないことは、太宰さんもよく分かっているだろう


・・・・完全にやめられはしないけど、できるだけ控えて、探偵社の人たちに頼ってみようか


そう、思った



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in探偵社

国木田「なぜそんなずぶ濡れなのだ！！風邪をひくだろう！！！」


帰ってきてそうそう怒声

うん、当たり前だよね


帰ってきたと思ったらずぶ濡れ…

理由は言うまでもなく、先ほどの太宰さんの説教のせいである


太宰「国木田くーん、私は川でAちゃんを説教していたのだよ」

国木田「太宰…貴様ッ！」

A『勘違いしないでください国木田さん、私が探偵社を信頼するように‘言葉で’説教していただけです』

太宰「そういうことだよ、くにきーだくーん」

国木田「なっ…！」


ハア…この人の勘違いもほどほどにしてほしいね

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