【原神】仙人でも夜叉でもない。凡人でもない。 (ページ23)

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「おーい、鍾離はいるか？」

「はい、今お呼びしますね」

いつもならどこかへフラフラしている鍾離だが、この日は往生堂にいるらしかった。

「君たちか。息災だったか？
スメールでの活躍はこちらまで届いている」

「お！そうなのか？オイラたちちょっと用事があって星をスメールに連れていきたいんだけど、星は璃月を守るためって離れようとしないんだ。
星だって本当は行きたいはずなのに…。
それで、鍾離から許可が出れば連れ出せると思って！」

「なるほど。確かに星は璃月から200年出ていない。
新しいスメールを見ることはあいつにとってもいいことだろう。わかった。
そもそも許可など必要ないのだが、示唆してみよう」

「おー！ありがとな！」

日が落ちてしまったので魈には明日の昼に会いに行くことにする。

日が落ち始めてしまうと星が来てしまうためお昼時に行くことにした。

「おーい魈、いるかー？」

「魈？」

「何か用か」

望舒旅館の屋上、緩やかな風が吹いた。

「星をスメールに連れて行きたいんだけど、
魈は数日星がいなくても大丈夫か？」

「問題ない。ここは元々我ひとりだった」

「じゃあ星に行っても大丈夫だって言ってくれないか？」

一瞬なぜ、という顔をしたが、理解したのか

「わかった。今日にでも言っておこう」

「ありがとな、助かるぞ！」
「ありがとう、魈」

「ああ、あいつは少し休むべきだ」

それは魈もだろ…と思ったがいうのはやめておいた。

「星！スメール行こうぜ！」

日は変わって昼過ぎ、望舒旅館にパイモンの明るい声が響いた。

「やはりお前たちか」

鍾離と魈にお願いしたことはバレバレだったらしい｡

「でも、わかった。行こう」

「ほんとか！？」

「ああ」

どうやらあの2人の説得は成功したようだった。

「じゃあ今すぐ出発しようぜ！
今から璃月の端までワープして行けば
夜になる前にガンダルヴァー村に着くと思うぞ！」

すでに泊まるつもりのパイモンを後目に、了解を出すだろうが念のため聞いておく。

「ガンダルヴァー村に一泊してもいいかな？友達がいるんだ」

「問題ない」

「星はなにか準備することはあるか？オイラたちはいつでも行けるぞ！」

「十分だ」

「じゃあ出発だ！」