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食事会 ページ20

去年の海灯祭、星は魈と花火を見た。
その前の年は行秋に無理を言って重雲と2人で街に繰り出し、霄灯も一緒にあげた。
今年は…

「まさか降魔大聖もいらっしゃるとは…」

重雲と共に招かれた食事会が終わったあと、毎年街に下りてこない魈と過ごそうと考えていた星は特別ゲストとして胡桃に連れてこられた魈に驚きを隠せないようだった。

そういえば、と魈があの時のことを思い返すが星は居なかった。

星はというと、そもそも隣に鍾離がいたことで緊張していたのだが魈が来たことでさらに緊張したようだった。

「おーい星、大丈夫か?」

かちこちに固まった星を見かねたパイモンが思わず声をかける。

「ん?どうした星。陽気が強くなったけど大丈夫か?」

「へ?え、いや、だ、大丈夫だよ」

明らかに大丈夫じゃない様子で受け答えをするが、胡桃の声で運ばれてきた料理にその場の目が行ったことでなんとか平常心を取り戻したようだった。













「邪気払いを得意とする重雲方士にやってもらって、家内安全を願うのはどうだろうか」

「ええっ!まさか僕にまで飛び火するとは…。
方士なら僕よりも星の方が方術も陽気の扱い方も長けてるじゃないか。ここは星がやるべきじゃないか?」

「ぼ、僕?ここにはし…降魔大聖がいるんだ。
どう考えても僕がやるべきじゃないだろう?」

胡桃の案で香をあげるべき最も尊い人を探していると星にまで回ってきて焦って再び魈と呼びそうになるがなんとか耐える。

「断る。我はここでもっとも身分が尊いものではない、絶対にな。ここにいるものの洞察力なら…」














夜も更けてきた頃

「さて…もうだいぶ遅いし、このままみんなを引き留めておくわけにはいかないよね。そろそろお開きにしよ。夜道は少し危ないから、私は香菱と行秋坊ちゃま、あと重雲、星を送ってくるよ。残りのお客さんは鍾離さんにお願いするね」

胡桃の言葉に星は

「僕のことは気にしないでいい。このまま仕事に行くつもりだから。重雲のこと任せたよ」

これに少し不満そうな顔を重雲はしたが

「星はこのあと仕事なんだ。
折角の祭りの日なのに休みくらい取れないの?」

行秋に同意するように頷いた。

「別に祭りはこれでおしまいだろ?だったらこのあと仕事があっても何も支障ないじゃないか」

「それはそうだが…」

煮えきらない重雲と行秋を後目に

「行っくよー」

胡桃は出発してしまった。

「おやすみ重雲」

「あぁ、仕事頑張って」

「もちろん」

・→←魈の昔話



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てら(プロフ) - ページ1の1行目、タルタリ"ア"ではなくタルタリ"ヤ"です…細かいことですみません🙇‍♀️ (7月2日 21時) (レス) @page1 id: 372b4e8b3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっく | 作成日時:2023年3月24日 22時

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