[NARUTO]自称一般ピーポーが平和を目指して頑張る話[カゲプロ] (ページ16)

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終わらない世界ページ16

Aside

「ここは・・どこなのだ」

真っ白な世界。

確か昨日、春野さんと一緒に横になっているうちになぜか意識が途切れたのだったか・・。

それにしても気色悪い場所だ、具体的な何かがあれば、この体になってからの長い経験からどこであるのか分かったかもしれないというのに。

そう、この世界は何もない。

音も、色も、温度も何もないし感じない。

こんなこと、今までで一度もなかったというのに。

「一体私に何が起きているのだ・・」

そう呟いた途端、私がいるこの世界すべてががらりと変わった。

見知らぬ赤いマフラーの少女と共に。
「教えてあげようか、Aちゃん」

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[なんで！俺の妹は死ななきゃいけなかったんだ！]

あれは・・お兄ちゃん。

お兄ちゃんが私のために泣いている。

ここは病室に成り代わっていた。

なぜ泣いているのだろう、生き物は時間という存在からは逃げられやしないというのに。

あの世界の私にはそれが速かっただけだというのに。

私の周りをこつこつと歩きながら少女は私に尋ねる。

「あの人、Aちゃんのためにすっごく泣いてたよ」

「すっごくすっごく泣いて、変になっちゃった」

楽しそうに笑いながら、軽いステップを踏む。

「・・何が言いたいのだ」

むっとした。
だから私が押し出したような自分でも驚くほどの低い声で言い返した。

少女は何も言わずに笑っている。

目を細めて・・そうまるで友人の蛇のように。

「いいや？私は不思議になっただけだよ？自分のせいで、お兄さんがああなっちゃったのに、よくあっちの世界で笑っていられるなーって」

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「っは！！」

夢・・なのか。

思わず飛び起きてしまった。

４：０６．
まだ起きるには早すぎる時刻だ。

それにしても・・

「なんて最悪な夢だったのだ」

そっと起き上がって窓の外を眺める。

空はとても冷たい色をしていた。