君とは違う【skt】

14.どんぐり ページ15

坂田side


というわけで、放課後俺の家に行くことに

終業のチャイムが鳴ると、俺はいつもより早めに道具をしまい隣のクラスに行った

さ「A早くー！」

『うるさいうるさい、頼むから叫ばないでくれ。しつけのなってないガキじゃあるまいし』

さ「あ、ごめん」

早々に怒られてしまう、しかもツッコミが的確過ぎる。頭の回転早そうなのにバカなんやな

周りから冷たい目で見られながらも俺とAは学校を出た

さ「何が一番苦手なん？」

『……英語かね？文法とか単語の意味覚えるのがどうもあれで……』

さ「……俺も無理やわ」

『勉強会ならねえじゃん』

俺は高校のがやばいだけだし、お前とは違う

さ「お前は中学レベルからやばいんやろ？[can]の意味は?」

『えーと、[〜する必要がない]だっけ?』

さ「いいや違う[〜しなければならない]」

『違くね?』

さ「あれ?」

正直自分でも自信がない。英語苦手やもん

『[〜してもよい]だっけ？』

さ「[〜しませんか]？」


?「[〜できる]って意味だよ!」

さ「『ああ、そうか』」

?「そうかじゃねえよ」

さ「ごめん、うらさん」

後ろにいたうらさん見事にツッコミをくらった

う「そんなんで勉強会とかやんの？やっても無駄だろ。それに坂田もそいつに教えてる暇あるなら自分の勉強した方が身のためだぞ」

ま「うらたさんの言う通りだよ」

うらさんと一緒にいるのは彼方さん、まふ、そして莉子ちゃん。2人ともえらく攻撃的だ

さ「ええやん別に。わからなかったら一緒に考えるし、俺はこいつと勉強したいの」

う「彼方さんもなんか言ってよ」

そ「俺は別に……坂田の好きにすれば」

そっけなく言い返して、俺の横を通り抜け家に帰る彼方さん

莉子「坂田くんはAと仲がいいだけじゃん、気にすることじゃないって」

う「まあ、俺らは俺らで勉強するから」

ま「そうだね」

うらさんも、諦めたように会話をやめ、家への道を3人で帰って行った

とうとう見放されたのかな


『お前さあ、俺のこと信用してくれるのは嬉しいんだが、そのせいで他の奴と仲悪くなるのはやめてくれ』

さ「別にそういうわけじゃないんだけど……」

Aは学力ないけど知力はあるっぽくて、アドバイスが結構納得できるものばかり

人間のこと好きです感がすっごく出てる


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3千hitありがとうございました！

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