君とは違う【skt】

15.勘違い ページ16

坂田side


『今更だけどさ、お前の家入っていいの？』

学校から直行で俺の家で勉強することにしたのでそう聞いたのだろう

さ「ああ、いっつもうらさんとかまふとか来ててもなんも言わないから大丈夫」

さ「今日は……多分母さんが家にいるかな？」

そんな話をしてる間にあっという間に家に着いた

さ「んじゃ、入って。母さーん、友達連れてきたからー」

『え、ほんとに入っていいの？』

さ「おん」

さ母「真冬君？彼方くん？」

『あ、えっと……』

Aが玄関でもたついてると、母さんが様子を見に来た

さ母「えっと……？」

さ「友達の月代 A」

さ母「あ、初めまして……悠の母です。悠、ちょっと」

さ「え、なに？A、先に部屋行ってて。階段あがって目の前だから」

『あーうん？』


さ「どしたん？」

さ母「あの子誰!?家連れてくるなんて、彼女？」

さ「そんなんじゃない、あとあんまり女の子っぽい扱いすんのやめてあげて。嫌みたいだから」

さ母「へ？……そ、そう」

俺は少し戸惑う母親をその場に残し、自室へ向かった

部屋に入ると、すでにAは勉強道具を広げて、頭を抱えていた。俺も早く取り掛かろ

『悠、ここは？』

さ「そこは……ここの考え方を応用して……だった気がする」

『なんで曖昧なんだよ』

さ「俺も分からんもん」

この2人で勉強してて大丈夫なのか……うらさんのいうことが正論だったと身に染みる

さ「人呼んでいい？」

『来る勇者がいるなら』

さ「一か八か電話するわ」

さ「あ、えーと彼方……ん？あ、ごめん掛け間違えた」

『どした？』

さ「前、告白された子に掛けちゃった」

『はい、自慢乙ー』

さ「うるせえ、今度こそ掛けるから黙ってろ」

俺が電話をした相手は、少し不満そうだったが来てくれるらしい


〜10分後〜

[ピンポーン]

?「あ、おじゃましまーす」

トントンと、誰かが階段を上がってくる音が聞こえる

?「来たよ、一応」

『一ノ瀬か、ならまだいいや』

そ「あのね頼まれてきてるのにその態度やめろよ。帰るよ？」

さ「ごめんごめん!!教えに来てくれてんだからね、A。ほら、謝りな」

『……ごめんなさい』

そ「はいよ。で、どこが分からないの？」

『この問1のとこで……』

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