君に未練など無い筈だった【佐野万次郎】

３４・ ページ35

縁側に倒された私と、それを見下ろすマイキー。







距離が近い…








彼はスイッチが入ったのか、何度も唇を塞いだ。








お風呂に入ったばっかりだからか、髪から雫が垂れていた。








首筋を伝う液体が汗なのか、何なのかが分からない。








『ぁ…ちょっと…は、ずかしい』









キスだけはいつになってもし慣れない。








何でだろう、妙にぞくぞくすると言うか、するたびに可笑しい顔をする自分から目をそむけたくなるというか…

















「…A、可愛い」








『…へ』









「だってチューだけでこんなに興奮してるもん」








『…ばか、恥ずかしい』









その言葉にフツと笑って、そっと絡んでいた指を解いた。










「お前の兄貴みたいにはなりたくないもんな、今日はここまでにしてやる」








私もむくりと起き上がった。








『マイキーは優しいね。』







「Aから言ってきたら容赦しねぇけどな」








『そうなんだ…言うかは別として！』







「気が変わったらいつでも言えよ 笑」









私から言うとか勇気が…なんてぼんやりと考えていた。











すると、マイキーが急に「あっ！」と声をあげる








何か思いついたのかな？









「そうだ、明日バイクでどっか連れてってやる！」







『やったぁ！楽しみ…久しぶりにファミレスとか行きたいなぁ』







「おっけー」










やっぱり、彼と話している何気ない時間が楽しい。









明日までずっと一緒に居られると思うと、弾む気持ちが収まらなかった。







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最近更新頻度が落ちてますが頑張ります！_(._.)_

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