【ヒプマイ短編】とあるRapperさんとのエピソード。その2【男主】

【つんでれさんの甘え方】side:You ページ6

風呂から上がってリビングに向かえば、一足先に風呂を済ませ、1人テレビを観ている三郎の姿。
一緒に入るか？って聞いたら、顔を赤くして首を横に振ったからちょっと笑っちまった。
まぁ、思春期だもんな、色々意識しちまうんだろ。
傍にいくと、可愛い恋人はこくりこくりと船を漕いでいる。


「三郎、眠いか？」
「ん...？Aさん、おかえり、なさい。眠いけど、まだ平気...です」
「全然そう見えねぇけど...」


眠い目を擦りながら、こちらを見る三郎は死ぬほど可愛い。いつもなら眠いとさっさと寝てしまうことが多いが、今回はそうじゃない。
もしかしなくても、これはデレ期では...？
そう感じて、心の中でガッツポーズ。普段も超絶可愛い三郎がさらに可愛くなるんだ。嬉しいに決まってる。

隣に腰かければ、待ってましたと言わんばかりに抱きついてくる恋人。

「(お前の弟が可愛すぎて俺は死にかけだわ、いち...)どうした、甘えたか？」
「うん...Aさんも、ギュッてして...？」
「〜〜〜〜〜っ！」



ギュッてして、って言ったぞ！！
俺、萌え死にそう...。


「(はぁ、最っ高...)」
「Aさん...一緒に、寝よ...？」
「可愛い恋人の頼みとあらば、喜んで」


寝室に向かうために、三郎をひょいと姫抱きにする。落ちないようにさらに抱きつくのがまた可愛い。ちょいと、苦しいがな。

ベッドに恋人を下ろし、ベッドサイドの明かりをつけて、部屋の電気は消す。
三郎の隣に寝そべると、三郎が傍に寄ってくる。


「Aさん、」
「ん？なんだ？」
「いつも、ありがと、ございます」
「あぁ、こちらこそ。___さ、寝るか。...おやすみ、三郎」
「ん、おやすみ、なさい...」


どうやら限界だったらしく、三郎はすぐに眠ってしまった。
いつも礼が言えないって悩んでる、っていちから聞いてたしなぁ。


「(デレ期はその反動ってか？)」


さて、俺も寝るか。
隣で眠る可愛い眠り姫の口元に優しい口付けをしてから、ベッドサイドの明かりを消す。
そして、三郎の細い腰を抱き寄せて、俺も瞼を閉じた。唇へのキスは、また朝に。









((あー、可愛い寝顔))
(ん...、Aさん...？)
(おはよ、三郎)
(おはようございます、Aさん。...キス、してくれないんですか？)
(するに決まってんだろ？______っ)
(________ぅん...っ)
((まっじで可愛いわ、俺の恋人))

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