【ヒプマイ短編】とあるRapperさんとのエピソード。その2【男主】

【つんでれさんの甘え方】side:You ページ4

幸せそうにプリンを頬張る三郎。俺はコーヒーを飲みながらその姿を眺めている。

あー、まじで眼福。ずっと見てられるわ。
これを親友(いち)の言葉で言うなら尊い。まぁ、俺なら愛しいって言うけど。


プリンを食べ終わった三郎から、最近の出来事を聞く。三郎の話は6割は兄弟の話で、残りの4割はボードゲームと本の話。

「この前家でボードゲームをやったんです」
「ほー、みんなでか？」
「はい。いち兄がみんなでやろうって言ったので、仕方なく二郎も一緒に」
「仕方なくなのな。そんで何のボードゲームやったんだ？」
「人生大逆転ゲームです！」
「おー、最近出たやつか」
「はい！とても楽しかったですよ！今度Aさんとも遊びたいです！」
「いいぜ、やるか」


相変わらず三郎は二郎に辛辣だが、結局二郎のことも大好きなんだなって聞く度思う。兄弟の話になると長男(いち)よりも二郎の方が出てくるし。

「約束ですよ！今度持っていきますね」
「おう。...よし、そろそろ再開するか？」
「そうですね、始めましょう！...あの、えっと、Aさん」
「ん？なんだ？」
「その、今日泊まってもいいですか...？」
「いちの許可出てんなら、もちろんだ」



そう答えれば頬を染め、小さな声でやった、と言う恋人。照れ隠しなのかは知らねぇが、気持ちを素直に見せないのも、三郎らしいといえばらしい。...ただし目の前にいるから、ほぼ聞こえてるけど。


「あと何戦かやったら、晩飯作るぞ」
「わかりました！」


泊まれることが嬉しくて、負け越しになってるのをどうやら忘れているらしい。いつもだったら渋るんだけどな？

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