＊ 茂庭 要 ページ15
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秋って紅葉が綺麗だけど、落ち葉の掃除は面倒臭い。
しかも今日掃除したとしても、また明日には新しく落ちているから毎日掃除しなきゃいけない。
なんで外掃除なんて選んでしまったんだろうか…本格的に冬になればもっと寒くなるし。
『…それにしても今日は冷えるなあ…』
思わず独り言が出るくらいには気温が低い。まだ秋と呼べる季節のはずなのに 箒を持つ手がかじかんできた。
「あ、A」
『茂庭さん！こんにちは』
「おーっす、ここの掃除？」
そうです、と頷くと優しい笑顔で おつかれ、と返してくれる茂庭さん。
茂庭さんはバレー部の先輩。引退されてからはめっきり会う回数が減ってしまっていたのですごいラッキー。
『茂庭さん掃除は？』
「あー、ゴミ捨ててきたとこ。…で、ちょっとサボり」
いたずらっ子みたいな顔でそう言う茂庭さん。
サボりとかしなさそうなのに ちょっと意外だけどその方が親近感というか。
『…わ、さっむ』
「風強いな今日…」
強風が吹いてきて集めた落ち葉が散らばる。
それを見て私はため息、茂庭さんは苦笑い。
冷えた手を擦り合わせてから再び箒を持とうとすると、片手を茂庭さんの手が包んだ。
「つめたっ!? 頑張ってんなお前も…」
『え、いや、はい！いいえ！』
「いや、どっちだよ」
『だって、その、あの』
包まれた右手と茂庭さんを交互に見る。
「…わっ、あ、ごめんな!?」
『い、いえ！』
無自覚にそうしてしまったのか、それに気付いた茂庭さんは顔を真っ赤にして手を離した。
「あの、さ。今日月曜で部活ないだろ？俺も今日はすぐに帰るからさ。…一緒、帰らない？」
『は、はい…』
無意識に震えた声で答えると 茂庭さんはほっとしたようにはにかんだ。その顔はまだ少し赤らんでいる。
「話したいことあって。じゃあ、放課後な」
手をヒラヒラと振って去っていく茂庭さん。
「アレ、茂庭さんじゃん」
『ふ、二口いつからそこに!?』
「…は？今来たとこだけど。つーかお前顔赤くね？」
後ろからやってきた二口にそう言われて初めて、私は自分の心臓の音がやけに速くて大きいのに気がついたのだった。
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( 話したいことというより、君に伝えたいこと、なんだけど )
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しもこ - ごめんなさい書くところ間違えました (2020年5月22日 1時) (
レス) id: 242f11c553 (このIDを非表示/違反報告)
しもこ - 可能なら角名くんお願いします！好きです (2020年5月22日 1時) (レス) id: 242f11c553 (このIDを非表示/違反報告)
ところねん - あああ北さんやばいようううう (2020年5月16日 2時) (レス) id: 60873799bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - もし可能でしたら、照島くんお待ちしてます... (2020年2月16日 13時) (レス) id: 677789c7e1 (このIDを非表示/違反報告)
ジンベエザメ - いやー青春だねぇ…甘酸っぱ リクエストで古森くんできますかね？井闥山の (2020年2月16日 13時) (レス) id: b58d786d51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月埜 | 作成日時：2019年10月18日 21時
