Ep32 ページ33
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フレッドとジョージはAの前に座り取ってきた本を広げる 。
「 何読むの ? 」
「 ... わかんない 、なんだろこの本 」
表紙とにらめっこしながらいうフレッドにAはくすっと笑う 。
「 なにかわからない本読んでも意味ないじゃない 」
「 とりあえずなにか読もうと思って 」
フレッドもジョージも自分が何を読もうとしているか
分からない様子で本に目を通す 。
Aも本を広げ真剣に読んでいると
いつもより静かなふたりに違和感を覚え本から目を離しふたりをみる 。
するとAの後ろをじーっと見ていた 。
Aはふたりの視線を辿るように後ろを向くと
そこには゛閲覧禁止 ゛と書いてある棚があった 。
Aに見られていることを気づかないくらい
夢中で棚を見つめているふたりにAはぱちんと指を鳴らす 。
「 フレッド 、ジョージ 。
いい ? あそこは勝手に生徒が入ってはいけないのよ 」
Aがそういうとふたりは意識を取り戻したようにAを見る 。
「 あそこにはなにがあるんだろうな 、ジョージ 」
「 ああ 、興味深いぞ 」
そしてすぐに顔を見合わせてそういったふたりをAは呆れた顔でみた 。
「 いい ? 生徒ははいっては゛だめ ゛なの 」
もう一度言葉を強調していうとふたりは首を振った 。
「 なにもあそこに忍び込もうなんて言ったわけじゃないさ 」
「 ただなにがあるんだろうって見てただけで ... 」
明らかになにか企んでいるふたりにAはため息をつく 。
「 1年生の時だって禁断の森に忍び込んだり 、
廊下で爆発をおこしたりいろいろしてフィルチのお世話になってきたでしょ ?
閲覧禁止の棚にまで入ったなんてなったら次はどうなるか ... 」
心配そうにいうAをよそにふたりは何も気にしていない様子だった 。
「 退学にはならないようにするからさ 」
「 今退学になったらクィディッチもできなくなるし 」
「 ... クィディッチがあって本当によかったわ 」
ふたりの退学をとめている理由のクィディッチが今年から
始まることにAは心から感謝をした 。
「 ほんとに下手な真似はしちゃだめよ ? 」
Aが念を押したようにいうとふたりは
わかってるよ という風に笑ってまた本に目を戻した 。
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Fureno(プロフ) - さわさん» さわ様はじめまして︎☺︎嬉しいコメントありがとうございます🙇♀️さわ様のためにも更新はやくできるようにがんばるのでこれからもよろしくお願いします🫶 (2023年3月30日 9時) (レス) id: 616c219f12 (このIDを非表示/違反報告)
さわ - 初めまして!♡いつもお話読ませていただいてます...!🙇♀️♡この作品が大好きです!!暇なときは常に更新されてるかな⁇と、ワクワクしております笑これからも応援しております!! (2023年3月29日 23時) (レス) @page29 id: 3b3f8fe9b0 (このIDを非表示/違反報告)
Fureno(プロフ) - ちーさん» ちー様 、素敵なコメントありがとうございます☺︎最初から読み直していただいたなんて ... とってもうれしいです😭新しい物語も楽しんでいただけるように頑張ります🫶 (2023年3月25日 14時) (レス) id: 616c219f12 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - Aparecium、完結おめでとうございます!完結して読み終わってから昨晩最初から一気に読み直しました!!本当に大好きな作品です‥!♡ そして、新作とっっても嬉しいです!!ありがとうございます!応援しております!! (2023年3月25日 11時) (レス) @page3 id: e28b20911f (このIDを非表示/違反報告)
Fureno(プロフ) - すのうさん» すのうさま 、素敵なコメントありがとうございます🙇♀️何度も読んでいただけているとは ... ! とても嬉しいです😭これからも少しでも楽しんでいただけるように更新頑張りますのでよろしくお願いします☺︎ (2023年3月25日 0時) (レス) id: 616c219f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Fureno | 作成日時:2023年3月24日 19時