イケメン過ぎて逆にモテねぇ！【Alan.S】２

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亜嵐side



｢ただいまぁー.......って、あれ？｣







徐々に仕事も再開されて来て、
再び有難くお忙しい生活に逆戻りした俺。


結渚はずっと出勤してたから、忙しさは相も変わらなかったらしい。


今日は久しぶりに次の日がオフの日の夜で、
家でゆっくり飯食える〜と思ってた。




｢あれ、結渚ー？？｣




玄関を開けると直ぐにやってきたレックスとは裏腹に、なかなか帰ってこない"おかえり"の声



結渚の"おかえり"のために1日頑張ってるようなもんなのにさ.......。




｢レックス、結渚どこいった？｣

"クゥゥーン"

｢って、喋れないか.......｣

"ワンっ"

｢ん、いい子いい子｣



さすがのレックスには分からないみたいだし、
かと言って家には居そうにないし.......



またどっかで潰れてんだか……




亜嵐帰り遅くなるなら連絡くらいしなさーい!!




｢既読、付かねえじゃん｣

｢あぁ、もうめんどくせぇ｣



5分、15分、40分経っても音沙汰無し。


なかなか良い時間だし、普段なら絶対風呂入ってるだろって時間なのに、あいつは帰ってこない。



｢レックス〜、ちょっとお留守番頼む｣

｢あのバカ探しに行ってくるから賢くしといてな？｣

"ワンっワンっ"

｢うぉぉ、いい子だ！！｣




ちょっと暑いけど変装のためのパーカー着て、
キャップ被ってマスクで顔を隠す。




｢んぁ〜でもな〜、あいつ今度は誰と呑んでんだ？｣





可能性があるとしたら、

涼太、玲於、隼、陸、健太、樹、やましょう、
澤夏、大樹、颯太、慧人..............






｢いや、多すぎんだろ！｣




こんな時間に片っ端から電話かけてくのもな、
ぶっ飛んだ先輩だって思われたくないし。

いや、既に思われてるのか？

まぁいいわ、




とりあえずあのバカ探しに行かないと、
そろそろおやすみの時間だからなぁ.......



なんて、呑気なこと考えてるけど、
実はめちゃくちゃ焦ってる俺。






｢.......情けねぇなぁ、俺｣



結渚ももう子供じゃないんだし、
俺が結渚に執着しすぎなのか？


あいつが居ないと寝れないとか、
もはや依存レベル？








あぁぁぁ、もういいや。



とりあえず探しに行かないと。








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その晩、結渚が見つかることは無かった。






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