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昨日は結局、藤ヶ谷が眠くなるまで抱きしめられ
最後まではいかなかった
でも藤ヶ谷とキスしたのも付き合ったのも現実だ
そんなの、混乱して寝られるわけもなく
北「…まだ5時……」
何度寝なおしても眠れない
北「もう起きよ…」
どーせ寝られないし
昨日のマグカップを洗おうと台所に向かう途中
廊下はまだ朝日が差し込まず暗い
藤ヶ谷の部屋の前、
静かにしたら藤ヶ谷の寝息だけ聞こえる
北「……俺のこと、好きなの?」
ドアも開けずに聞くのは、聞こえなくていいから
俺を好きかもしれない。それで
今は十分だから…
藤ヶ谷の寝息と寝返りの音だけが聞こえてくる
俺1人悩んでるのが、なんだか可笑しくて
藤ヶ谷の部屋の前から離れた
北「あ、ココアこれか……ん?」
台所に来ればお洒落なパッケージのココアがあって手に取れば、結構大きくかかれていた
アルコールの文字…
北「……いや、まじで?」
まだアイツが酒飲んだとこみたことなかったけど
酔ってたのか…?
…じゃぁあれは藤ヶ谷の本音?
北「…っ////」
…今日アイツが起きてきたら聞こうかな
期待が浮かんで
不安が過ぎる
この気持ちを無くしたいわけじゃないのに
北「…はぁ…」
洗い物を済ませたら
外の風に当たりたくて上着を羽織り
ベランダに出た
蒼く感じる早朝の景色は夜の照明じゃない
厳しい太陽の光で朝露が輝く
背筋を伸ばせと怒られている気分だ
北「大倉に…昨日のこと謝んなきゃなぁ…」
塀に体重を預けて
ただ時間が過ぎるのを待つ
こうしていれば気持ちは落ち着く
静かになっていく
そうやってずっと、親友への想いを大切にしていた
消したいとか捨てたいとかじゃなくて
大切にしようと思ったのは、いつからだっけ
北「……中学、かな」
たまたま二階堂が
いじめられているとこに遭遇した
中学、高校と部活が同じだった1つ下の後輩
聞くと学校外で男とデートしてるとこを
何人かに目撃されていじめに発展…
すごく幼稚だと思ったけど、その時既に
藤ヶ谷への気持ちは自覚してたから
バレないよう必死に気持ちを隠していた
でも二階堂は一度も自分の気持ちを否定しなかった
『何で隠さねーの?』
『…あいつらより好きな人を大切にしたいから』
いじめを見るまで対して仲良くなかったし
それからも部活の時しか話さなかったし
だけど何気なく聞いた俺の問いに返ってきた言葉は
ゆっくり、俺に
根を張った
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作者名:あ | 作成日時:2017年11月4日 22時