検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:201,937 hit

・□□ ページ25

あんな素敵な笑顔の持ち主なのに、なんでいつもひとりなんだろう…
不思議に思っていた、そんな頃


「章ちゃん!迎えに来たでっ!」

お昼休み。廊下からそんな声が聞こえると、女子からは歓声が上がり


「ヤス〜、早よして〜。腹減った〜」

その声を聞いて、歓声は悲鳴に変わった


A組の錦戸くんと、F組の大倉くん

全校生徒、知らない人なんていない程の“イケメン”として有名なふたり


「ちょっと、“しょうちゃん”って誰よ?」

女子達が騒がしい中、ガタガタッと教室の後ろの方で音がして、2人に駆け寄ったのは、安田くん


「亮も 大倉もっ。僕 大丈夫って言うたやんかっ」

少しだけ顔 赤くして、頬 膨らませて


「明日からは、お迎え ええからねっ」

って、2人に釘を刺し、3人並んで廊下を歩いて行ってしまった



「錦戸くん、カッコよかったよね」

「え〜っ?私は大倉くん派っ」


女子の大体は…

ううん。きっと全員が見てたのは錦戸くんと大倉くんだったみたいだけど、私が見てたのは安田くんで


「Aはどっち派?」

なんて聞かれたけれど


「う〜ん。2人ともかっこいいよね」

曖昧な答えを返した



安田くんも、あんな表情できるんだ…


じゃあ、どうして教室ではあんなに静かなんだろう?

って、またひとつ 疑問が増えた



次の日のお昼休み

何かを期待している女子生徒達

でも、今日は誰ひとりクラスを訪れることはなく、安田くんはひとり教室を出ていった


「アイツ、どこであの2人と知り合ったんだ?」

「なんであの子なの?」

クラスメイトが交わす会話に違和感を覚える


錦戸くんは“章ちゃん”って

大倉くんは“ヤス”って

ちゃんと呼んでた


けど、うちのクラスの子達は、“アイツ”とか“あの子”とか、安田くんのこと名前で呼ぼうとしてなくて


だから……なのかも



安田くんが、いつもひとりでいる理由




だって、さっきも凄く嬉しそうな顔して、教室 出ていったし……

転校当初も、話しかけられて嫌な顔はしてなかったと思う



うん、そうだ。今度、話しかけてみよう




誰もいない 安田くんの席を見ながら、そう心に決めた

・□□→←・□□



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (294 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1008人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです(≧∇≦)次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして!完結お疲れ様でした!この短編集いつも楽しく読ませてもらってました!新作楽しみです!頑張ってください! (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちか | 作成日時:2017年9月14日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。