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私が通っていた中学は、全校生徒数が少ない学校で、全学年の生徒が顔見知り。名前だって、ちゃんとみんな覚えていた
学校行事も、先生 生徒 地域の人たちが一丸となって取り組んで、“仲良し”を絵に描いたような学校だった
でも 高校に進学して、その環境は一変した
一学年10クラスもあって、クラスメイトの顔と名前を覚えるだけでも必死
多分、顔も名前も知らない1年生の子が何人もいるはず…
慣れない場所で、こんな大人数。大丈夫かな？と最初は心配していたけれど、何とか気の合う子を見つけて友達になり、あっという間に過ぎていった1年間
2年生に進級した時は、奇跡的に仲の良かった子と同じクラスになって、高校生2年目は、順調な滑り出しをみせた
クラスの雰囲気にも慣れ始めた、5月のGW明け
彼は突然、転校生として 私達のクラスにやって来た
「安田 章大です。宜しくお願いします」
90度に腰をおり、頭を下げるその姿は、“真面目”そのもの
真っ黒な髪、目にかかるほどの長めの前髪に、眼鏡
「じゃあ、あそこの空いてる席、座って」
担任に促されて彼が座ったのは、窓際の一番後ろ
彼が来てすぐは、誰かしら話しかけてはいたけれど
“あっ…うん”
“そうかな？”
“そうなんや”
と、必要最低限の返答しかしない彼
次第に、声をかけるクラスメイトは減っていった
いつしか、彼の存在を気にしなくなったクラスメイト達
でも、私はなぜか気になっていて
「ねぇ、安田くんってさ…」
休み時間。友達との会話中にふと口走った、その名前
「何っ。A、気になるの？」
「ん〜……学校、楽しいのかな？」
「さぁ？」
興味なさげな友達の返事
視線の先にいる彼は、今日も水色のブックカバーのかかった本を読んでいる
窓の外を眺めて、ふうっと一息ついた後
空に向かって 微笑んだ
その顔が、優しくって
あぁ、安田くんって、あんな風に笑うんだ…って
このクラスに来て、初めて見た
彼の笑った顔 だった
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倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです（≧∇≦）次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして！完結お疲れ様でした！この短編集いつも楽しく読ませてもらってました！新作楽しみです！頑張ってください！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年9月14日 0時
